北風の中で [長く生きてりゃ・・・]
気まぐれ日記
2017.12.17
木枯らし吹く中、川沿いの道を歩いた。
何度も歩いている河畔だが珍しく川鵜ではなく
海鵜が50羽ちかく川面に浮かんでいる。
海が荒れている日は、こちらの方が捕食しやすいのかもしれない。
いつもなら我がもの顔で採餌しているアオサギや白鷺も
黒の集団に恐れをなしたのか
芦や枯れ尾花の茂みに隠れているらしく姿が見えない。
3キロほど歩いた時、
前方から黒の柴犬を連れたご婦人がやってきた。
柴犬は他人になつかないはずだが、
声をかけるとニコッと笑ったようなしぐさをして尻尾を振った。
「可愛いですね」
「ありがとうございます」
「何歳ですか?」
「47歳になります」
「いや、奥さんのじゃなくて犬の年齢です」
「あら、はずかしい! この子は12歳です」
「もっと若く見えますね」
「いいえ~、人間でいえば60歳をとうに超えているんじゃないかな、
もう、くたびれ爺さんですよ」
何度も歩いている河畔だが珍しく川鵜ではなく
海鵜が50羽ちかく川面に浮かんでいる。
海が荒れている日は、こちらの方が捕食しやすいのかもしれない。
いつもなら我がもの顔で採餌しているアオサギや白鷺も
黒の集団に恐れをなしたのか
芦や枯れ尾花の茂みに隠れているらしく姿が見えない。
3キロほど歩いた時、
前方から黒の柴犬を連れたご婦人がやってきた。
柴犬は他人になつかないはずだが、
声をかけるとニコッと笑ったようなしぐさをして尻尾を振った。
「可愛いですね」
「ありがとうございます」
「何歳ですか?」
「47歳になります」
「いや、奥さんのじゃなくて犬の年齢です」
「あら、はずかしい! この子は12歳です」
「もっと若く見えますね」
「いいえ~、人間でいえば60歳をとうに超えているんじゃないかな、
もう、くたびれ爺さんですよ」
黙して語らずその場を去ったが、
心のなかでは
「じゃあ古希を4年も過ぎた俺はなんなのさ・・・。くっそ~!」
心のなかでは
「じゃあ古希を4年も過ぎた俺はなんなのさ・・・。くっそ~!」
13年後、ここで再会したら
「あなたもくたびれババアになりましたね」
と言い返したいところだが
その頃こちらは草葉の陰よ。
「あなたもくたびれババアになりましたね」
と言い返したいところだが
その頃こちらは草葉の陰よ。
北風ジジイの寒太郎~
タグ:北風のなかで