国際墨画展が終わりました。 [水墨画]
昨日、国際公募墨画展『美は国境を越えて』が終わりました。
世界33か国からたくさんの応募がありました。
今年も多くの友人・知人、そしてブロガーの方々が
お寒いなか足を運んでいただき、ありがとうございました。
今回はコロナの影響が少ないためか
過去3年間で一番多くの人が来てくれました。
行きたいけれど遠すぎて、とか
体調が悪いので行けない、という方のために
ほんの少しですが
雰囲気だけでもお伝えしたいと思います。
過去掲載した自分の駄作も入れてあります。
悪しからず。
正面入り口の大看板
この龍は墨友会会長によるものですが迫力満点です。
国際墨友会会長・小林東雲先生の双龍
墨友会理事・小林東晴先生の冨士
前回のブログでも紹介しましたが、
今や世界のSUMIーE(墨画)時代です。
以下3枚は海外で学ぶ人たちのスナップ写真です。
上図は昨年のAnniversary Albumから転載
まずは招待作家の作品から
日本水墨藝術協会会長・王子江先生の作品
日本墨画協会 会長松井陽水先生の作品
他にもありましたが省略します。
わたしの師匠。墨友会評議委員
中鉢東鳳先生の作品
以下は、一般応募作品ですが数百点あったので
自分がちょっと気になった作品2点だけを載せます。
余白の美を感じた作品
ロシアからの作品
クルーザーレースのようです。
上図は自分の趣味がセーリングなので
ちょっと気になった作品。
自分が描いた過去のセーリング作品は下図。
つぎの二つも過去の応募作品です。
湖畔の月見
3年前に初応募した駄作です。
わが家は3人家族なので3羽の兎にしました。
薩埵峠
2度目の応募作品
半世紀前、沼津に住んでいたころよく出かけた名所です。
広重の描いた「東海道由井の薩埵峠」の現代版です。
今回は、余白の美にウェイトを置き
シンプルな墨彩画に仕上げました。
手本が無いので
過去に描き溜めたスケッチの絵を参考にして
構想を練ること約一月です。
カラスウリと百舌鳥の早贄(ハヤニエ)
今回の応募作品。(半切軸装)
この絵を観て
「マンゴーってこんな形でなってるんだ」
という人が数名おりました。
都会に住んでいると
カラスウリを見たことが無い方がいるんですね。
ちょっと見にくいですが
上部を拡大すると、百舌鳥の目の先に
バッタのハヤニエがあります。
百舌鳥の尾羽の先の位置で右に目を移しますと
カエルのハヤニエも描いてあります。
これにも「なんでカエルやバッタが刺さっているの?」と
質問した方がおりました。
百舌鳥の習性を知らない人には違和感があるんでしょうね。
また、
「水墨画に色付けは、亜流じゃないの?」
という人もおりましたが
昔から山水画に見られるように、墨彩画は亜流ではありません。
絵の具は、顔彩です。
上部拡大
ここには百舌鳥の雄、バッタ、アマガエル、トンボがいます。
下部は、秋の野草を入れました。
これもわかりずらいと思いますが
背景にグラデーションで山並みを入れてあります。
最後の一筆ですのでうまくグラデーションに描けるか
緊張しました。
和紙に描いた後、軸装仕上げをするなら
満足ゆくまで描き直せばよいのですが
わたしは、白地の軸に直接筆を入れるので
一発勝負。いつも血圧が上がります。
ススキの穂だけで半日かかりました。
当初は、初夏の夜に咲くカラスウリの花(下図)と
対で2幅出品したかったのですが体力的に無理でした。
カラスウリの花。(試し描き)
夜に咲く妖艶な花です。
▲今回の展覧会を観て感じたことは、
絵画って平和だな、と思ったことです。
なぜなら、戦争当事国のウクライナとロシアの作品が
同じ会場に仲良くたくさん並んでいるのですから・・・。
「美は国境を越えて」の真髄を感じました。
◆
◆
◆会場にお越しいただいたブロガーのリュカさんと、
Boss365さんがご自分のブログに今回の展覧会の絵多数と感想を
詳しく載せておりますので、合わせてご覧ください。
構想の背景は続き欄に記します。
◆
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タグ:墨絵
国際公募墨画展『美は国境を越えて』は、あと4日後に [水墨画]
あと4日で21回目の展覧会が開催されます。
世界の水墨画愛好者の作品ががメインですが、
中央アジアやヨーロッパの子供たちの絵も
飾られます。
上図のとおり70歳以上の来館者は無料です。
水墨画といいますと中国や日本・韓国だけのものと思いがちですが
今や全世界に愛好者がいて「世界の水墨画」なんですね。
日本の代表的墨画は
雪舟・俵屋宗達、長谷川等伯・尾形光琳・伊藤若冲などの
作品を連想させますが、これらは古典画。
現代の水墨画は多岐にわたっています。
この展覧会は
各国の大使や大使館職員らのテープカットで始まります。
毎年厳寒の季節に開かれますが、
ありがたいことにたくさんの人が訪れてくれます。
当方は、入選したとしても「その他大勢」の部類ですが
ご来館をお待ちいたします。
◆
タグ:水墨画
墨画展が終わって [水墨画]
第20回国際墨画展『美は国境を越えて』は、
22か国から約400点の応募作品が集まり
盛会裏に終わりました。
寒いさなかの展示会でしたがコロナ禍にもめげず
新国立美術館に連日多くの方々に足を運んでいただき
感謝です。
自分の応募作品が戻りましたので
表彰式の様子をここに載せてみます。
◆
表彰式は受賞者のみ美術館の3階講堂で行われました。
表彰式まえのパフォーマンス。
小林東雲会長が約20分で即興の墨絵を描きます。
あっという間の仕上がり。ものすごい迫力です。
賞状と記念品の盾が並びます。
左端は通訳
国際色豊かな表彰式です。
数ある作品の中から暁烏の師匠が大賞を受賞しました。
暁烏も3年連続でいただきましたが、
たいした賞ではありません。
盾は立派ですが参加賞程度だと思います。
作品については続き欄に載せます。
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タグ:墨絵
傘寿の初描き [水墨画]
新年もあっという間に七日が過ぎました。
七草粥まではじっとしてようと思ったのですが
手持ち無沙汰。
じっとしていられない性分なので
きょうの七の日に掛けて七福神の一人大黒様と、
因幡の白兎を墨で描きました。
80歳の初描きです。
古事記では、
ワニザメを欺いたため皮をむかれて丸裸にされた兎に対し
大穴牟遲神(大国主の神=大黒様)が
「ガマの穂をとって敷きちらして、その上を転がって花粉を着ければ
元通りになる」と言い、
兎はその通りにすると治癒した。・・・とあります。
若いころの大国主の神は、やさいい心持ちのせいか、
たくさんの女神にモテたと古事記に記されていますので
ハンサムに描きました。
で、きょうは散歩の途中でガマの穂の写真を撮ってきました。
晩夏のガマ穂は、
かまぼこ(蒲鉾)の語源のとおり鉾のようでしたが、
晩夏のガマ穂
冬の今は確かに真綿のようにやわらかでした。
冬のガマ穂の群生
風媒花なので今は軟かな穂先になっています。
さて、暁烏が応募した国際公募展「美は国境を越えて」が近づきましたので
続き欄に詳細を載せます。
◆
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タグ:うさぎ年
国際墨画展の結果 [水墨画]
20日のブログ更新時点では、
墨画展の結果詳細が分からなかったのですが
昨日、作品の返送と一緒に賞状が郵送されてきました。
以下、写真の通りです。
失敗作だったので意外でした。
これは自慢するようなものではありません。
努力賞か参加賞程度と理解しています。
作品の出来栄えについては、自身が一番よく知っているからです。
前回のブログで失敗作を出した経緯には触れませんでしたが
すべてを描き終わったあと、空の部分に動きがないので
雲を入れようとしたところ、ボタッと墨を落としてしまいました。
墨絵は、油彩とちがい、重ね塗りができない一発勝負のため
意気消沈。
血圧はパーッと200近くに上昇!
出すのをやめようと思ったのですが、出品申込をした後だったので
なんとかその部分を繕って出したのです。
心臓に既往症のある者は、コロナだけでなく
神経を張りつめて絵を描くことも危険ということを肌で感じました。
構想から構図、完成までの1か月を
時系列に続き欄に載せてみます。
タグ:墨絵
冬季オリンピックが終わって [水墨画]
紅梅が心地よい香りを運んでくれるこの頃です。
雛祭りも近づいてきました。
しかし、北の国では猛吹雪! 誠にお気の毒です。
紅梅と雪をテーマに、いたずら描きをしてみました。
笛子は、笛を吹くこどもではありません。
これは「てきし」と読み、中国伝来の横笛のことです。
北国はこんな感じかなあ?とイメージでして描きました。
さて、やっと冬季オリンピックの半分が終わりました。
これから後半のパラリンピックが始まりますね。
当方スポーツ大好き人間なので、連日TVの前に釘づけでした。
始まる前は開催国中国の人権問題などで
ぎくしゃくしていましたが
始まってみると選手の奮闘・激闘の熱気が勝り
政治問題は、影をひそめてしまいました。
この開催期間、心臓に既往症があるにもかかわらず、
競技の勝ち負けに興奮したためか
発作性心房細動が再発し、一時脈も止まりびっくりしました。
最後の楽しみだった女子カーリング決勝は
自分の健康を優先して、途中結果をスマホで見るだけにしました。
しばらくブログを更新できなかったのは
このほか、PCの故障などいろいろありまして
訪問していただいた方々への返礼もせず失礼しました。
先般、国際墨画展のご案内をしましたが
コロナウイルスの蔓延で、
出品した私自身も会場には行きませんでした。
8人?の審査員の内1票は入ったようですが
詳細はわかりません。
今回は失敗作でしたから1票でも嬉しい限りです。
その駄作を恥を忍んでここに載せます。
新国立美術館会場入り口
審査会場で友人が撮りメールで送ってもらったものです。
実物より暗くなっています。
黄色い札が1枚下がっていますがこれが1票なのか・・・?
タグ:墨絵
節分に虎9図 [水墨画]
もう25年以上前のことですが
長野県小布施にある北斎館を訪ねた時
半紙1枚ほどの和紙に描かれた獅子の肉筆画(墨絵数枚)に
目を奪われました。
その解説文に驚きました。
描いたとき北斎は85歳前後、高齢にもかかわらず
「毎日1枚、獅子の絵を描いた」とあったのです。
絵の素人のわたしは「えっ、この歳で毎日?」と・・・。
◆
古希を過ぎてから習い始めた当方の墨絵には、
人を感動させるような作品など
描けるはずもありませんが
習い始めてみると色紙1枚ほどの大きさなら
一日に1・2枚程度の墨絵は苦にならず
描けることを知りました。
きょうは、先月散歩や読書の合間に描いた虎図をここに載せます。
豊干(ぶかん)は、唐の時代の禅僧。
水墨画ではおなじみの「寒山と拾得」とともに三聖と呼ばれた人。
虎に乗って衆僧を驚かしたり寒山や拾得といった異能の人物を弟子にしたり
奇行で知られた僧。
この絵は5枚描き兄や友人に贈りました。
二枚目の絵と似ていますが岩を明るくしてみた。
これは失敗作。
背中を丸めて描いたのは、獲物を狙ったとき?
元日色紙に描いた1枚。
今年は寅年なので虎という字がついた
四文字熟語「虎渓三笑」を草書で入れてみた。
「墨画を描いているとすべてを忘れる」の意。
この絵と下の絵は対でいつか襖絵にしようと描いた下絵。
◆
国際墨友会主催の
第19回国際公募展『美は国境を越えて』は
あと四日です。
只今、新国立美術館に拙作も飾られているのですが、
コロナ禍、心臓に既往症があるため自身も出かけていません。
でも終了後、審査段階から入選者の展示、表彰式などの様子を
動画公開されるようです。
動画では実態がわかりずらいのですが
これで良しとしたいと思っています。
◆
ほのぼのとした農村の雪景色『シュガリング・オフ』を描いた
グランマ・モーゼスは、75歳から絵を描き始め
80歳で初個展を開いたといいます。
自分も来年80に到達。
それまで生き延びたら個展を開きたいと思うけれど
実力が伴いません。
タグ:墨絵
コロナ禍の展覧会が近づいた [水墨画]
この冬一番楽しみにしているのは
国際墨友会主催の墨画展『美は国境を越えて』です。
自分の作品の良し悪しは別にして
身体を壊してまで一生懸命描いた作品も
このコロナ・オミクロン株の爆発的感染者増のもとでは
見ていただける人は少ないものと思います。
この展覧会には、一昨年初めて応募しました。
昨年は、「枝垂れ朝顔」を描いたのですが作品に納得がゆかず
取りやめたので今回が2回目です。
前回は、兎の親子が湖畔で月見をしているメルヘンチックな絵を描き
過分な賞「優秀賞」を頂きました。
今回は、若き日、静岡県沼津市に住んでいたころ
由井の薩埵峠(ゆいのさったとうげ)にゆき
その光景に感動した記憶を絵にしてみました。
広重の東海道五十三次「由井 薩埵嶺」の暁烏英版です。
いまでは、海岸沿いにバイパスができていますが
わたしが訪れたころは、まだ難所の峠※でした。
当時の記憶は薄れていますがイメージを膨らませて
作画しました。
あまり出来が良くない作品なので
コロナ禍でよかったかなと思っています。
<参考>
薩埵峠はどういうところかを述べたエッセイを見つけました。以下の通りです。
「寅babaのパソコン部屋から」
浜松雑記帳2006.11.11
「恐怖のさった峠」
・・・・・・検索してみてください。
◆
タグ:墨絵
墨絵と彩色模写で暇つぶし [水墨画]
相変わらず外出自粛なので掲載できるものは
限られてしまいます。
花壇の草花は、にぎやかになってきました。
シュンランとバイモユリも咲いています。
シュンラン
バイモユリ
これは一週間遅れの雛祭りの駄作です。
かかあ殿下 笛吹けど踊らず
今回は、新しいことにも挑戦。
広重の『阿波 鳴門の風波』を顔彩で描いてみました。
版画に似せた模写です。
(千鳥を省きました)
スケッチ旅行 [水墨画]
ぴあ主催の野外音楽フェスティバルは
明日29日と30日の二日間、
東京江東区 新木場・若洲公園です開催されます。
仮設テント・テントの街が出現
昨日はその準備真っ最中の若さ海浜公園にジジババ29名で
出かけてきました。
爺婆は、ロックコンサートが待ちきれなくて
行ったわけではありません。
行ったわけではありません。
水墨画教室の年に一度のスケッチ旅行で
東京ベイブリッジと
夢の島公園内の
マリーナと米国の水爆実験で被ばくした
第五福竜丸展示場を観て廻りました。
エレベーターで展望台へ一気に登る
橋梁の高さ87.8m。橋の右側が東京港内。
海の向こうは浦安ディズニーランド。道路右側の森は、若洲ゴルフ場
参加者の皆さん暑さにもめげず橋の中央まで歩いてから写生に入る。
そのご勝手知ったる夢の島マリーナまで皆さんを案内しました。
マリンセンター2Fの会議室ベランダから見たバースの一部。
外は暑いので海辺の会議室を借りました。
大半の人は、冷房の効いたこの部屋から写生しました。
マリーナ西側のバース(一部分)
前図(写真)の景観を参考にボールペンでスケッチしたものです。
色を付けてみました。
これは以前撮ったバース内の写真。
オーナー以外は、ゲート内に入れないので
みなさんは外から写生です。
係留された600隻あまりのクルーザーヨットやプレジャーボートを
思い思いにスケッチして帰路につきました。
鉛筆でのスケッチ
事故無く終えることができましたが、歩数13,000余歩、
半世紀前の添乗員も気疲れからか疲れました。
タグ:海
師匠の水墨画展もあと2日 [水墨画]
前回の続きです。
中鉢東鳳先生の水墨画展もあと2日です。
きょうは、会場と作品の一部を紹介します。
連日たくさんの人が来館し、盛況です。
見た人の感想は、「女性とは思えない迫力ある作品に圧倒されました」と
一様に語っています。
彼女の作品がこんなにたくさん展示されるのは珍しいとのことです。
10月29日から始まる銀座の個展では、
この半数くらいしか見れないようです。
この機会を見逃すのはもったいないよな気がします。
展示会場のオーエンス八千代市民ギャラリーは、とても広くてきれいです。
ここに40数点が飾られています。
上図2点は展示室の一部
上図3点の実物は、全紙(畳約1枚分)の大きさです。迫力満点!
龍の荒々しさから一転、静寂さを感じる池の鯉と藤
瀧を昇ろうとする鮎の躍動感が伝わってくる。
蓮の葉に転がるような水玉がリアル
色紙に阿吽2枚
恵比寿
能面に流れるような半円の墨筆を走らせることにより、
情念が見る人に伝わってくる。
素晴らしい絵に言葉はいりませんね。
写真では限界があります。
実物を見なければ本当の良さがわかりません。
あと二日です。
是非足を運んで観賞することをお薦めします。
本物は凄い!
タグ:水墨画
師匠の水墨画展が始まった。 [水墨画]
わたしには、水墨画の師匠が二人おります。
一人は、かつて棟方志功と同人を組んでいた
水墨画家・石井成児の二代目で
千葉県水墨会会長の河瀬蛙友先生。
河瀬先生の作品。トルファン=中山法華経寺鬼子母神本堂の襖絵
もう一人は、画道院正会員で、『墨画東鳳会』を主宰する新進気鋭の
若手女流画家・中鉢東鳳先生。
上図2枚は、中鉢東鳳先生の作品。国立新美術館
アジア創造美術水墨画展師範の部。
このたび、というよりも今日から23日まで、後者中鉢先生の
個展が開かれました。(40点展示)
ここに案内パンフレットを載せます。
場所は文字が小さくてわかりずらいと思いますが、東葉高速鉄道村上駅から歩10分です。
中鉢先生は、先般船橋西ロータリークラブの卓話に呼ばれ、
畳一枚の大きさの和紙に牡丹の絵を
たった20分間で見事に描いた人です。
実演風景。
あっという間に描き切った。
彼女は、幼少の頃より独学で絵を描き始め、
油彩画、日本画を習得し細密な描写を得意としていました。
そのご水墨画家・小林東雲氏に師事。
油彩画、日本画を習得し細密な描写を得意としていました。
そのご水墨画家・小林東雲氏に師事。
中鉢東鳳先生の師匠小林東雲氏の画。国立新美術館「アジア創造美術水墨画展」にて。
この画家は、水墨画の本家・中国で個展を開き、高い評価を受けた人。
東雲氏は、国際墨友会会長で
アジア創造美術水墨画展会長、画道院主宰者でもあります。
今年3月TV東京で行った「水墨画全国チャンピオン大会」で
今年3月TV東京で行った「水墨画全国チャンピオン大会」で
優勝した画家なのですが、彼女は、かれの愛弟子です。
彼女の絵は、フランスの伝統ある美術館に出品され、
毎年入賞しています。
ご興味がありましたら是非足をお運びください。
(今回見逃しても10月29日から銀座の画廊で個展があります。)
※更新が少し遅れました。
1泊2日で第204回目の登山から帰ったばかりです。
余談ですが登山中「おめでとう!」のメールが数件入りました。
何のこと? と返信しましたら
「今朝の新聞にあなたが出ていますよ」という。
あおり運転や痴漢もしていないのになぜかと思ったら
「秋の表彰で文部科学大臣賞の受賞者に選ばれたんだよ」と
言われました。
水墨画の賞なら心から喜べるのですが
権威主義が嫌いな私にとっては
「あら、そう」で終わりました。が
祝電やら何やらで忙しくなりました。
秋の国立新美術館出展作品が間に合うかどうか?心配です。
まだ、まったく手を付けていないのです。
◆
★中鉢東鳳先生の展示作品の一部を続き欄に掲載します。
タグ:水墨画
お祭りが終わりました [水墨画]
年に一度の『墨の県展』が終わりました。
わたしたちの仲間はこれを「お祭り」と呼んでいます。
作品搬入日は、天候に恵まれ難なく
作業ができたのですが
翌日(実質初日)は、台風と見まごう強風と豪雨。
そんなかでも律義にわたしの駄作を観に
足を運んでくれた方々がいて
感謝感激でした。
正味6日間の来館者は2,000名を超えたとの発表があり
ちょっと驚きました。
また、わたしのブログを見て
ご来館いただいた多くの方々に
心より御礼申し上げます。
会場は平日でもたくさんの来館者
遠くマレーシアから駆けつけてくれたバスケの後輩は
40年ぶりの再会でした。
日頃、いろんな世界の友人・知人が多いわたしは
会場で走り回っておりましたが、
運悪く面談できなかった方もおりましたので
申し訳ありませんでした。
この場を借りてお詫びいたします。
「自分の作品は、終了後に掲載します」と
お約束したので駄作をここに載せます。
自慢できる作品ではないのですが・・・。
『秋田内陸縦貫鉄道』 25号
冬の一人旅で「阿仁合」付近の鉄橋です。
『花見川秋景』
全紙(約畳1枚)の大きさです。
千葉日報社長賞受賞作品
この絵の中には
芦、ススキ、チカラシバ、セイバンモロコシ、ガマホの
5種の野草を入れてあります。
日頃のスケッチが役立ちました。
秋の展示会(国立新美術館)の作品を描く前に
3つの学校からのオーダー(余技で描いているので当然無償です)と
1件の病院リクエストに応えることになったので
今夏は一段と忙しくなりそうです。
タグ:水墨画
千葉県水墨会 第43回「墨の県展」のご案内 [水墨画]
きょうは、10日後に開かれる千葉県水墨画の
「第43回墨の県展」のご案内です。
公式はがきと自作のはがきをここに載せます。
(広報担当なのであしからず・・・。)
当方は、委員に推挙されてはじめての作品です。
今回は『花見川秋景』(全紙:畳約1枚の大きさ)1点と
『秋田内陸鉄道』(30号)1点、
および団扇の『金魚』1点の計3点展示します。
今秋、国立新美術館で開かれる展覧会出品への前哨戦でもあります。
3年連続で入賞していますが果たして今回は???
厚かましいとは思いますが、ご高覧いただければ幸いです。
公式はがき
プライベイトはがき
過去の入賞作品
千葉市議会議長賞受賞作品
※今年の朝顔づくりは、2.3日後にほんの少し始めます。
今朝は5時起きで中央市場へ行き、
草花4種15鉢買って新しい花壇に植えました。
タグ:水墨画
老いてからの知恵熱? [水墨画]
ここ半月ほど高熱と咳でブログの更新ができませんでした。
昨日やっと医師から、もう大丈夫のようです、
といわれ一息ついたところです。
が、まだ微熱は続いています。
今回、軽い肺炎に罹った原因は絵にあります。
「第43回墨の県展」締切が近づいても
雑用に追われ構想(構図)がまとまらず出遅れました。
あれこれと無い知恵を絞って描き始めたところでダウン!
こどもの知恵熱なら喜ばしいのですが
肺炎球菌が原因ですと老人のそれは死に直結です。
油絵と違って墨絵は重ね描きができないため
神経を使います。体力勝負でもあります。
今回も全紙(畳約1枚分の大きさ)の半分くらい出来上がった段階で
外から掛かってきた電話の音に指先が反応し
白鷺の羽の上にボタッと墨を落としてしまい
パンダ鷺?になってしまったので
一から描き直しました。
なんとか2点を提出したものの、体重は2キロ減りました。
当分無理はできません。
ブロガーの皆さんからniceのボタンを押していただきながら
返礼できませんでしたこと、お詫びいたします。
今回は体調の良いときに練習で描いたスズメの駄作を
載せます。ご覧のようにまだ未熟者です。
タグ:水墨画
県展の開期もあと2日 [水墨画]
火曜日から始まった千葉県水墨会主催の県展も
順調に進みあと二日です。
開催前日の月曜日は、大忙しでした。
自分の作品だけなら時間はかからないのですが
今回は、会場内の一室に掲げる約200点の展示作業があったのです。
房州団扇コーナー
作業終了直後の第5室の一部。
搬入から4時間後、すべての作業終了。
手前の馬の絵から3点が暁烏の作品です。
作業終了後、急いで喪服に着替えてこんどは親友の通夜に参列しました。
翌日の9時半から告別式に参列後、千葉県立美術館へ。
◆
初日から多くの知人・友人が来場
疲れは感じません。
暁烏の受賞作品『河童古事記 岩戸の舞』前で見いる人たち
今回上位から8番目の賞『議会議長賞』をいただいた絵です。
神話の神々を河童にして描きました。
正面から見ますと
こんな感じ。
ひっくり返した桶の上で踊るアメノウズメノカッパ(ミコト)を拡大すると
下図のようになります。
古事記では「・・・ホトまで出して踊った・・・云々」とありますが
(河童の好物はキュウリなので)キュウリの葉っぱで隠しました。
今年は朝顔の花をやめ、朝顔の種を売る少年少女を描きました。
開催日の4日前に描き終わった絵です。
けっこう賛辞が多くてほっとしました。
はっきり見えませんが馬の数は9頭です。
残りの人生ウマク(馬九)行くように願いを込めて描きました。
◆
こんなのも出しました。(団扇は審査対象外)
これは房州団扇です。
◆
ほかの作品も本人の了解を得たので載せてみます
岩と海面の描写が秀逸です
個人的に一番感動した墨絵
これは津波に遭った東北の海岸です
鎮魂の意味で描いたそうです
春容(大河原の千本桜)
他の人の作品は、花や自然の写実的表現がほとんどです。
自分は、絵の中に人間を含む生き物を入れました。
◆
連日来場くださる方々に心より御礼申し上げます。
また、当方のブログを見て来られる方が年ごとに増えてきました。
本当にありがとうございます。
タグ:水墨画
ギターと墨絵のコラボ [水墨画]
強風と雨でGWのセーリングは台無しでした。
それでも仲間は強風の中、南房総へでかけました。
自分も行くつもりでしたが
「墨の県展」を1週間後にひかえて
作品のひとつが破損!
急遽描き直しとなったため
クルージングに加わることができず家にこもりっきりになりました。
ストレスが蓄まることおびただしい。
気分転換に街に出ると駅前ですごい人だかり。
近寄ってみると井波孝繁さんの
路上ライブでした。
かれは、「ラテンビート×情熱のギタープレイ」をキーワードに
路上ライブを中心に活動している青年です。
TVやコンサートホールではなかなか聴くことができません。
ぼくは彼のラテンビートのアコースティックギター演奏が大好きで
まだ駆け出しのころから聴いています。
数年前某駅のコンコースで
そのビートに胸を打たれたのがきっかけです。
「キューバのギタリスト オチョワ※みたいだね」と褒めると
「オチョワはぼくの憧れです」と応えました。
井波隆繁という名よりも
「MASKROID」という名前の方が知られています。
3年前オンワード樫山「五大陸」TVCMに楽曲を提供しています。
聴いたことのないかたは
URL:http://maskroid.comで聴いてください。
当方は現在
最新版楽曲のリズムに乗りながら
水墨画を描いています。
ギターと墨絵のコラボに違和感はありません。
描き直し中の『朝霧に向かって』
※オチョワ:エリアデス・オチョアのこと。キューバのミュージシャンです。キューバの伝統音楽を継承し、自分なりに解釈し10代の頃から様々な場所でギターを弾き歌を歌いました。 1978年、1939年に設立された伝統のある「パトリア・カルテットに招かれました。日本でも公開された感動の映画 「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」は、アメリカのギタリスト 、ライ・クーダーとキューバの老ミュージシャンらで結成されたバンドですが、このなかでも演奏しています。今年72歳。
◆
◆◆
自分の趣味五つのうちのひとつ水墨画の県展は
来週火曜日から始まります。
今回私は、25号3点と、房州団扇に描いた絵3点
合計6点を出します。
墨絵を描くに当たって自分は
心の内を表現するよう努めています。
私のキーワードはユーモア。
で、2点は、にっこりと笑っていただけると思っています。
<プライベイトはがき>
タグ:ギター&水墨画
墨の県展が始まった [水墨画]
第41回千葉県墨の県展が始まりました。
きょうが2日目、日曜日まで続きます。
美術館入口
このコーナーは、会長をはじめ運営委員の作品コーナー。
絵も観客の女性も美しい。
ここは流山市にある「つつじ園」の園児が造った和紙で描いた絵のコーナー。
展示会場は5つの部屋にわたります。
ここは第5展示室。受賞者の作品があるコーナー。
『旅立ち滑走離水』 ベテランT委員の作品
迫力を感じます。水しぶきは和紙の地色だけです。
次々と来場する友人知人に対し、
十分な対応ができず
申し訳なさでいっぱいです。
きょうは、一度も面識がないブロガー夫妻までが
足を運んでくれました。
房州団扇に描いた絵のコーナー 会長の解説
以下2つは、(選考対象外の)自分の団扇です。
自分の出展はまだ2回目、
観るに堪えない作品なので恐縮至極です。
でもちょっとだけうれしいことは大先輩たちに混じって
2年連続で入選、入賞できたことです。
ちょっとできすぎなので、今後はそれ相応の努力をしませんと
笑われてしまいます。
とてもうれしいことは、
自分の教室はたったの7人ですが、うち5人が応募し
4人が入賞しました。先輩2人が最高賞の「墨の県展賞」と
準優勝というべき「千葉県水墨画会長賞]を受賞したことです。
一人だけ入賞できなかったように感じますが
このかたは、80歳を超える女性で、昨年最高賞を受賞したため
選考対象外だったのです。
つまり全員が受賞したのです。
『錦の里』
習い始めて1年のクラスメイトNさんは、奨励賞でした。
最高賞「墨の県展賞」を受賞したクラスメイトのKさんの作品
『濃溝の滝2』
註:額のアクリル板表面にバックの絵と光が入ってしまったため
実物とだいぶ違います。
上から二番目の賞「会長賞」を受賞したクラスメイトOさんの作品
『奉納わらじ』
(この写真も表面が反射したため実物と違います。)
最後は、暁烏の3作品
当方の3つの駄作に見入る来場者のかたがた。
自分の受賞作品は下図のとおりです。
30号 紙本
船橋市長賞受賞作品
『青斑入蝉葉大輪朝顔』
80号 紙本(全紙)
『花見川橋下』
25号 紙本
最終日の朝、会場に駆けつけてくれた息子?ではありません。
全国最年少の千葉市長・熊谷俊人(39歳)さんです。
夜になって再選が確定しました。
この日は、市長選挙投票日だったのです。
素晴らしい水墨画が200余点展示してあるので、
ここに載せたいのですが、
ご本人の了承をとっていませんので
T委員の白鳥と、わがクラスの絵のみです。
タグ:水墨画