春が近い [花と心象]
季節の変わり目は、
風が強くなったり寒暖の差が激しくなります。
春が近くなりました。
いや、すでに春かも・・・。
晴れの日は、2時間近く歩くことにしています。
梅の香に誘われて近づいてみると枝垂れ梅が満開
その根元にはタンポポが
ホトケノザも満開です。
海岸に出れば
ユリカモメ・鳩・マガモが人間と共に渚で遊ぶ
自分ばかり食べてないで早くパン投げてくれないかなあ。
さあ、準備はいいかな?
ユリカモメ合唱団。指揮は鳥に変身した小澤征爾先生
みんな沖を見つめているのに一羽だけ
どこにもいる偏屈鳥。
一回り大きい海鳥はカモメですね。
瞳に可愛さが無い。
それに引きかえ
ユリカモメはかわいいつぶらな瞳。
春よ来い。は~やく来い!
タグ:里と海
国際墨画展が終わりました。 [水墨画]
昨日、国際公募墨画展『美は国境を越えて』が終わりました。
世界33か国からたくさんの応募がありました。
今年も多くの友人・知人、そしてブロガーの方々が
お寒いなか足を運んでいただき、ありがとうございました。
今回はコロナの影響が少ないためか
過去3年間で一番多くの人が来てくれました。
行きたいけれど遠すぎて、とか
体調が悪いので行けない、という方のために
ほんの少しですが
雰囲気だけでもお伝えしたいと思います。
過去掲載した自分の駄作も入れてあります。
悪しからず。
正面入り口の大看板
この龍は墨友会会長によるものですが迫力満点です。
国際墨友会会長・小林東雲先生の双龍
墨友会理事・小林東晴先生の冨士
前回のブログでも紹介しましたが、
今や世界のSUMIーE(墨画)時代です。
以下3枚は海外で学ぶ人たちのスナップ写真です。
上図は昨年のAnniversary Albumから転載
まずは招待作家の作品から
日本水墨藝術協会会長・王子江先生の作品
日本墨画協会 会長松井陽水先生の作品
他にもありましたが省略します。
わたしの師匠。墨友会評議委員
中鉢東鳳先生の作品
以下は、一般応募作品ですが数百点あったので
自分がちょっと気になった作品2点だけを載せます。
余白の美を感じた作品
ロシアからの作品
クルーザーレースのようです。
上図は自分の趣味がセーリングなので
ちょっと気になった作品。
自分が描いた過去のセーリング作品は下図。
つぎの二つも過去の応募作品です。
湖畔の月見
3年前に初応募した駄作です。
わが家は3人家族なので3羽の兎にしました。
薩埵峠
2度目の応募作品
半世紀前、沼津に住んでいたころよく出かけた名所です。
広重の描いた「東海道由井の薩埵峠」の現代版です。
今回は、余白の美にウェイトを置き
シンプルな墨彩画に仕上げました。
手本が無いので
過去に描き溜めたスケッチの絵を参考にして
構想を練ること約一月です。
カラスウリと百舌鳥の早贄(ハヤニエ)
今回の応募作品。(半切軸装)
この絵を観て
「マンゴーってこんな形でなってるんだ」
という人が数名おりました。
都会に住んでいると
カラスウリを見たことが無い方がいるんですね。
ちょっと見にくいですが
上部を拡大すると、百舌鳥の目の先に
バッタのハヤニエがあります。
百舌鳥の尾羽の先の位置で右に目を移しますと
カエルのハヤニエも描いてあります。
これにも「なんでカエルやバッタが刺さっているの?」と
質問した方がおりました。
百舌鳥の習性を知らない人には違和感があるんでしょうね。
また、
「水墨画に色付けは、亜流じゃないの?」
という人もおりましたが
昔から山水画に見られるように、墨彩画は亜流ではありません。
絵の具は、顔彩です。
上部拡大
ここには百舌鳥の雄、バッタ、アマガエル、トンボがいます。
下部は、秋の野草を入れました。
これもわかりずらいと思いますが
背景にグラデーションで山並みを入れてあります。
最後の一筆ですのでうまくグラデーションに描けるか
緊張しました。
和紙に描いた後、軸装仕上げをするなら
満足ゆくまで描き直せばよいのですが
わたしは、白地の軸に直接筆を入れるので
一発勝負。いつも血圧が上がります。
ススキの穂だけで半日かかりました。
当初は、初夏の夜に咲くカラスウリの花(下図)と
対で2幅出品したかったのですが体力的に無理でした。
カラスウリの花。(試し描き)
夜に咲く妖艶な花です。
▲今回の展覧会を観て感じたことは、
絵画って平和だな、と思ったことです。
なぜなら、戦争当事国のウクライナとロシアの作品が
同じ会場に仲良くたくさん並んでいるのですから・・・。
「美は国境を越えて」の真髄を感じました。
◆
◆
◆会場にお越しいただいたブロガーのリュカさんと、
Boss365さんがご自分のブログに今回の展覧会の絵多数と感想を
詳しく載せておりますので、合わせてご覧ください。
構想の背景は続き欄に記します。
◆
◆
タグ:墨絵