今夏の朝顔づくり ファイナル編 [マイ・アサガオ'15]
第1回投稿写真
朝顔づくりのブログを開設してから3年経った。
毎年自然環境が異なるから、育ち具合や出来具合も異なる。
しかし、作業手順や、土づくり、支柱の立て方等の基本は毎年同じである。
めっきり涼しくなりこれから種の採取時期に入るが、
この採種方法や保管方法も過去のブログにその要点を記している。
したがって今夏のアサガオづくりブログはきょうでおしまいにしたい。
今後のシーズン・オフは、いつものようにカテゴリーを次の3つ
①花と心象 ②長く生きてりゃ ③人生とは死ぬまでの暇つぶし?・・に分けて
絵と記を載せてゆきたい。
②と③は、朝顔記事より面白いと言ってくれる人が多いので
ボケ防止に再トライしてみる。
そのまえに今期の朝顔づくりの総括をしてみたい。
総括篇は続き欄に・・・。
今夏の朝顔づくり 28、毎日変わる朝顔の顔 [マイ・アサガオ'15]
変化朝顔は江戸時代、すでに700種類前後あったと文献にある。
自分はほんのわずかしか作っていないので
どうしても同じ種類の写真を載せてしまう。
しかし、レンズを通して見ると同じ種類の花であっても
咲き方は日々変わっている。
撮影技術のレベルは低いけれど
素材(朝顔)がそれをカバーしてくれる。
理屈を並べた後で、駄作を並べます。
昨日は涼しくなったための狂い咲きか
花の数が578個もあり、今日は358個もあった。
まさに朝顔屋敷である。
直植えと鉢で歩くスペースがない
ネットを飛び越え隣のタラの木のてっぺんまで咲き登る
※変化朝顔ほか種類別の朝顔は、続き欄に
今夏の朝顔づくり 27.秋の気配とともに [マイ・アサガオ'15]
春から夏への変わり目に雨季がある。
夏から秋への変わり目にも
たくさんの雨が降る。
ここ2.3日の雨は、間違いなく秋へのシグナルであろう。
わが家の朝顔も葉が枯れ始め「子孫を残そう」と動きだした。
植物だけではない。
ヤブ蚊やバッタ、虫の類も同じである。
わたしの血や朝顔の葉っぱを腹いっぱい吸ったり食べたりしている。
生なるものの営みを感じる。
曜と曜の間に規則正しい黒い点がある。これは、虫食いの穴。
蕾の時に花弁を食べ歩いた跡だ。この虫は、芸術的センスがある。
最後の輝きなのだろうか今日も和洋(種)合わせて200以上の花が庭を埋めた。
※数が多いのであとは続き欄に載せます。
今夏の朝顔づくり 26. お盆に満開を迎えたが・・・ [マイ・アサガオ'15]
毎年、旧盆に満開を迎えるように逆算して種を蒔いている。
今年は、大輪朝顔に挑戦したため、
長年続けてきた変化朝顔がまったく手つかずに終わった。
梅雨時期の長雨(日照不足)も手伝って、最悪の夏。
そんななかでもきれいに咲いてくれた朝顔には感謝したい。
今朝のベス1.2.3.はこれ
1
2
3
涼しげな色を選んでみた。
今夏の朝顔づくり 25 、雨の日の朝顔 [マイ・アサガオ'15]
酷暑の中に突然恵みの雨が降った。
それは早朝5時から庭の雑草をとっているときにやって来た。
アサガオの花にとっては、折角咲いたのに・・・と悲しげである。
雨は恵みでもあり無常でもある。
大粒の涙
今夏の朝顔づくり 24.今朝のマイ・アサガオ [マイ・アサガオ'15]
遅ればせながら暑中お見舞い申し上げます。
酷暑の中で開かれた大輪朝顔展は8月2日に終了する。
寝不足と酷暑の中での8日間は、心臓に負担がかかったようだ。
翌日の月曜日、定期診断で病院に行き心電図と血液検査をしたあと
担当医から「脳梗塞になる確率が高くなった。手術した方がいい」
といわれる。ついに来たか、と納得。
とはいえ植物は待ってくれない。今朝もたくさんの花が笑顔で迎えてくれた。
身体を休めている暇はない。
荒れ放題の鉢の手入れに1日8時間労働を続けている。
伸び放題の蔓の摘心や弦巻き、追肥、本鉢移植などを行っていて
ブログは、疲れ切って更新できずにいた。
先の大輪展の詳細は続き欄に掲載します。
今夏の朝顔 23、向島百花園の大輪朝顔展その3 [マイ・アサガオ'15]
朝6時半の向島百花園入口
園内では今朝も審査が・・・。
なにかほのぼのする光景・・・。奥から審査員のところまで候補を運ぶKさん。
慎重な審査は、毎朝開園前に行われる
涼しさを誘う切込みづくり
短冊が書き終わると鉢は雛段へ
3日続けて柿沼氏は入賞だ!
開園と同時に入園してきた女性にW氏がご案内
今夏の朝顔づくり 22、向島百花園の大輪朝顔展その2 [マイ・アサガオ'15]
大輪朝顔展が始まってより連日4時半に起き、5時半に家を出る。
電車を乗継ぎ、約1時間半かけて向島百花園に向かう。
1日が終わり酷暑のなか家に帰るとぐったりでブログ更新がなかなかできない。
第2日目の写真を掲載してみる。
きょうは、入賞作品の撮影後、病院へ。
帰宅後自分の朝顔の手入れであっという間に一日が過ぎた。
とりあえず第2日目から少しづつ・・・。
開園前の品評審査
その日の咲き具合を見て審査場所まで運ぶKさん
後ろの氷の旗が絵になっている。
審査を待つ切込みづくりの鉢
初日同様またも柿沼氏の秀作
審査が終わると雛壇へ
大輪は、大きめのバケツの中でも所狭しと浮いている。
透明なガラスの器に水を入れ卓上に置けば一日中涼を楽しめる。
きょうは、読売新聞の夕刊に、わたしのジャンルでもある
変化朝顔の記事が載っていた。
展示場通いで手入れを怠っているが
わが家の変化朝顔もしっかり咲いている。
今朝のひとつ。
※3日目以降は明日よりつづけて更新します。
今夏の朝顔づくり 21、大輪朝顔展 [マイ・アサガオ'15]
きょうから国の史跡・景勝地「向島百花園」(東京都墨田区)夏の恒例イベント
「大輪朝顔展」が始まった。
酷暑のなか、早朝から墨田区長さんを初め多くの人が来園。
今夏の朝顔づくりは、長雨のせいで例年より成績がわるいとのこと。
「優」をとったのは、浅草の柿沼翁の一品だけだった。
「優」をとった行燈作り
初日「優」をとられた浅草の柿沼氏と展示棚
搬入から審査までの風景と切込みづくりは続き欄に掲載します。
今夏の朝顔づくり ⑳朝顔が水墨画教室の画材に [マイ・アサガオ'15]
きょうは1年のうちで一番暑い日「大暑」。
こんな日は、冷房の効いた部屋でじっとしているに限るのだろうが
こちらはきょうも屋外で朝顔と無言のお付き合い。
この一週間、登山、墓掃除、雑木の枝下ろし、高校野球応援等で
手入れをおろそかにした分、作業に追われる日々だ。
夏に強い身体とはいえ、この暑さのなか
連日4時間の睡眠でよく体が持つなと不思議に思う。
故障中の心臓は、まだ停止しない。
木曜の午後コース。授業開始前の風景 (自分は水曜クラスで4人だけ)
朝顔が、水墨画の教材として使われることになった。
わが娘たちを3日つづけて教室に運ぶ。今日が最終日。
午前の教室は問題ないのだが、午後の教室は、
それまで咲かせていなければならず神経を使った。
暗室に入れて、開花のリズムを狂わせる方法もあるが
今回は、前夜に照明をつけっぱなしにして開花時間を遅らせようと試みたが
うまくいかなかった。
午後3時過ぎまで咲き続けているものを選び持参する。
自習用として生徒一人につき1ポットづつお持ち帰りにした。
最終日に先生からお礼にと下図の色紙をいただく。
自作の上図と並べるとその差は歴然である。
明後日の土曜日は、東京墨田区にある向島百花園の
大輪朝顔展準備である。日曜日から翌週の日曜までの8日間会場に詰める。
自分の夏はこれからである。
今夏の朝顔づくり ⑲分家の朝顔は立派な環境で育っている [マイ・アサガオ'15]
親友コーちゃんちへゆく。
70を過ぎた爺さんが、同い年のかれをこう呼んでいるのを他人が聞けば
違和感を覚えるに違いない。
竹馬の友と一緒の時は、他人の目など気にしない。
こども時代に戻るのである。
かれはいま、テニスとスイミングのスポーツクラブ経営者だが
青年のころから盆栽づくりが趣味で、
いまだに高価なサツキや、欅、松などを育てている。
そのかれが、わたしの勧めで3年前から朝顔栽培をはじめた。
自分は、かれを(朝顔の)分家筋と勝手に呼んでいる。
いまでは本家よりも大切に育てられているからうれしい。
広い屋根付き駐車場の屋上は、盆栽と朝顔の棚が整然と並んでいる。
屋上には日除けの天幕もあれば、雨の日の作業小屋もある。
クラブハウスの入り口に7号鉢が数鉢、
ロビーの卓上にはミニ盆栽風の朝顔鉢が置かれている。
テニスコート脇にも手の行き届いた大鉢があった。
嫁ぎ先で大切に扱われている朝顔を見るとホッとする。
実に幸せな娘たちだ。
枝垂れ朝顔もきちんと整理されていてびっくり!
わたしのアバウト育成とは大違いだ。かれの几帳面さがよく出ている。
ただ、忙しくてアドバイスができなかったため
花芽が少ないことに気付く。
遅すぎの感はあったが摘心のポイントを助言して帰る。
今夏の朝顔づくり ⑱海の日に大輪満開 [マイ・アサガオ'15]
今夏の朝顔づくり ⑰今日のワンショット [マイ・アサガオ'15]
台風11号の接近で、雨のなかその対策に約6時間費やする。
近所の人に「そんなに作ってどうするの?」と訊かれた。
別にどうこうするわけではない。
自己の心の隙間を埋めているだけ。
趣味とはそんなもの。
無心でいられる貴重な時間。
人生死ぬまでの暇つぶしのひとつである.
すでに連日10輪以上咲いてはいるけれど、
強風で花弁が千切れて、きれいな写真が撮れない。
大輪径13.5cm. 蕾のうちに屋内に入れておいたので破れずに済む。
今夏の朝顔づくり ⑯久々の太陽に [マイ・アサガオ'15]
太陽が出た!
アサガオづくりにとって、こんなうれしいことはない。
今年はもうだめか、と思っていたくらいだから・・・。
早速虫干しならぬ、鉢干しをする。
昨日、本植えした鉢と、急遽作った新たな棚。
すでにいつもの棚は50鉢を超え置き場が無くなった。
長雨のため本植えがまだ、半分も終わらない。
長雨にも負けず咲いてくれた花に感謝!
以下は今朝の2枚5種。
大輪2種、変化朝顔の親木1種
これはありふれた花だが早咲で楽しめる。
右の紅六曜覆輪は大輪で12cm。
今夏の朝顔づくり ⑮ 入谷の朝顔市 [マイ・アサガオ'15]
東京は、この1週間で太陽が出た時間がたった12分しかなかった。
体の中までカビが生えた気分である。こんな中
初夏の風物詩「入谷の朝顔市」に行く。
最寄り駅 地下鉄日比谷線ホーム
続きは以下に・・・。
今夏の朝顔づくり ⑭長雨のときの養生 [マイ・アサガオ'15]
今日も雨。真っ赤な太陽が恋しい。
長雨は、朝顔づくりにダメージを与える。
日照時間が少ないと、よい花ができないのだ。
屋外で育てている場合、
雨水を吸いすぎて蔓だけがヒョロヒョロと勢い良く伸びる。
元気よく育っているように見えるが、
葉っぱは必要以上に大きくなり
花芽が少なくなる。(花芽の間隔が長くなる)
蔓だけが伸び、葉と葉の間隔が長くなり花芽が付かない
これを防ごうと雨の中で摘心をする人がいるけれど
本葉の下葉を一層大きくするだけで効果はない。
摘心はよく晴れた日にやること。
蔓が首長竜にならないようにするにはどうしたらよいか?
解決方法は続きに・・・
今夏の朝顔づくり ⑬初咲は大輪だった。 [マイ・アサガオ'15]
今日は7月1日。
関東の海岸では海開きの日であり、富士山の山開きの日でもある。
わが家は、花開き・初咲という記念すべき朝を迎えた。
昨日の水やり時に大きな蕾のある鉢を見つけたので
夜半の雨に打たれぬよう室内に取り込む。
今朝は、気になって4時に目覚めてしまう。
時系列にそのショットを載せてみる。
昨夕の状態
今朝4時。夜明けなので色写りが悪い。
「咲いたよ。どう?」と両手を広げたポーズで、すでに開花していた。
角度を変えてワンショット
背景を変え、今度はやや下からのアングルで・・・。
うなじのような花筒が美しい。
花の大きさを測ると13cmだった。まだ小さい。
7月のスタートに大輪の初咲とはめでたい朝だ。
今夏の朝顔づくり ⑫大輪朝顔講習会 [マイ・アサガオ'15]
日曜日は、本植えの作業の続きを午前中に行い、
午後は都内墨田区役所で開催された墨田区環境緑化フェアーに行きました。
催事のひとつとして「大輪朝顔づくり講習会」があったからです。
受講者としてではなく主催者側のボランティアとして参加しました。
橋の上から墨田区役所のあるビル(金色の壁面)を望む。
環境緑化フェアーのステージでは子供たちのダンスが・・・。
午後1時半、大輪朝顔づくり講習会が始まる。
墨田朝顔愛好会・会長さんの挨拶。
会長と副会長は、このフェアーのために、大輪朝顔の苗を
150本も育て無償で提供する。
会長は2週間前、転倒し鋏を鼻に突き刺し17針も縫いました。
責任感の強い会長は、前日(土曜日)抜糸したばかりの痛々しさで、
馳せ参じてくださった。
先着50名の事前予約制であったが、飛び込み客もあり、会場はほぼ満員。
副会長が実物とスライドを使って講演。
説明者の後ろに見えるビニール袋は、来場者に配った大輪朝顔の苗。
参加者のほとんどが、朝顔の育て方の難しさと奥深さに驚いていた。
自分は、変化朝顔を主体にやって来たので、ジャンルが違います。
今年から「大輪づくり」を本格的に学ぼうとこの会に入れていただきましたが
下町の人情味あふれる愛好家集団で実に楽しい会です。
江戸時代より歴史ある「向島百花園」の夏の目玉は、
墨田朝顔愛好会が提供する大輪朝顔展です。
(詳細は、下図チラシのとおり)
期間中は、朝6時までに会員各自が鉢を搬入し(計500鉢)陳列。
連日、品評会(審査)が行われます。
会期中の自分の役割は、展示品の撮影担当となりました。
ご興味のある方は、是非お立ち寄りください。
ただし、一番美しく咲く時間帯は、10時ころまでです。
今夏の朝顔づくり ⑪本鉢移植作業 [マイ・アサガオ'15]
雨の合い間をぬって本鉢移植をはじめました。
今年のテーマは大輪づくりです。
まずは、展示会用の「切込みづくり用鉢」に
移植しました。
注意せねばならないことは、小鉢を逆さにして苗を引き抜いたときに
しっかり根が張っているかどうかを確認することです。
何も手を加えないと根はこの1/10程度にしかならない。
したがってきれいな花、大きな花は咲かない。
本植えの際は根の先端(下部)を少しほぐしてやる。
径10cmポットの大輪の苗。ちょっと伸びすぎ。根は十分。
径3.5寸(10.6cm)の素焼き小鉢で育った大輪の苗を下図の鉢へ
大輪切込み作り用径5寸(15.15cm)の黒香炉鉢へ移植(本植え)
(切込みづくりは鉢に支柱を立てない)
本鉢の土づくりは小鉢のときとはちがいます。
赤玉、鹿沼中粒、腐葉土、もみ殻燻炭、川砂、市販の培養土を配合します。
鉢底のサナ(網)の上に3c㎡の銅製ネットを置いています。
それは銅イオンの発生で害虫の侵入やカビを防ぐためです。
その上に底石、配合土の順でまとめています。
肥料は鉢の周囲に乾燥肥料を撒き軽く土をかぶせます。
移植後は、鉢底から水がにじみ出るまで、水をかけます。
以下は、種採り(種の保存)用に7号菊鉢に苗を2本づつ植えました。
青渦鍬形葉柿渋茶丸咲 (団十郎の渦)
黄蝉葉柿渋茶丸咲大輪 団十郎
この種類は肥料負けしやすいので、少な目に追肥します。
今日は、こんな形で20鉢作りました。
雨が降ってきたので中止です。
今夏の朝顔づくり ⑩本鉢移植前の苗と作業 [マイ・アサガオ'15]
大輪切込みづくり用の黄蝉葉苗パレット
その奥は変化朝顔の苗
右隅のパレットは行燈作り用の青蝉葉大輪苗(水やり前で葉に元気がない)
小鉢のなかですくすくと、本鉢移植を待っている。
大輪の黄蝉葉。茎が十分太くなった。ノギスを使って測ってみると・・・
径は、約5.4mmある。
しかし、大輪の種はほかのものより2週間遅れで蒔いたため
本鉢移植にはまだ適さない。ポットの底穴から根が出てこない。
こちらは、黄抱き葉の正木だが先に種まきしたので根も十分で移植OK
台咲の苗。これもOK
これもOK。木立の苗。(蔓が出ない種類)
本鉢移植前の作業は「続き」に