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牛久沼の河童とわたしの河童 [旅紀行]

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山歩きの同好会で冬の茨城県牛久沼を訪れた。
現在、牛久といえば大相撲の横綱・稀勢の里と大関・高安が有名だが
幕末に生まれ明治・大正・昭和にかけて活躍した
俳人で画家の小川芋銭が住んでいたところだ。

小川芋銭.jpg

小川芋銭


小川芋銭看板.JPG

雲魚亭(芋銭の住居兼アトリエ)まえの説明板


かれは多くのかっぱを描き、「かっぱの芋銭」と呼ばれた。
なかでも『河童百図』はつとに有名である。
ここ牛久沼には、芋銭が河童の絵を描く前からたくさんの河童伝説があった。


なぜか文人のかっぱ図は意外に多い。※


芥川龍之介のかっぱ図.jpg

芥川龍之介画


者小路實篤画.jpg

武者小路実篤画


今回牛久のあちこちで見かけた河童のモニュメントは
どれも同じポーズのものばかり。
筑波下ろしの寒風を背中に受け
一様に寂しげであった。

牛久駅前の孤独なかっぱ2.jpg

牛久駅前のモニュメント

牛久駅前の孤独なかっぱ1.jpg


芋銭のカッパ碑.jpg

河童の碑


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沼の畔で物思いにふける河童像


牛久沼公園内の孤独なかっぱ2.jpg

三日月橋生涯学習センター前にある「牛久市観光あやめ園」の河童親子。


小川芋銭の『河童百図』や『河童三十二態』にみる河童はもっと下図のように陽気であるのだが・・・
後世の芸術家の作ったモニュメントには動きがない暗いイメージ。

芋銭の胡瓜をねだる母かっぱ『一本だけください』.jpg

芋銭のキュウリをねだる河童。わたしの好きな1枚



自分は文人ではないが暇つぶしに100枚くらい河童を描いている。
そのなかの4つほど載せてみる。

かっぱ古事記 岩戸の舞2.jpg


泣き上戸となだめ河童神.jpg

飲みすぎ河童


ブラジャー河童と踊りかっぱ-2.jpg


★岩戸の舞.jpg

かっぱ古事記 『岩戸の舞』

この絵は、第42回「墨の県展」で「議会議長賞」をいただいた作品の

構想段階で描いたもの。


[サッカー]

※河童の絵を描いた文人:芥川龍之介、泉鏡花、武者小路實篤、折口信夫、宇野浩二、伊藤整、平林たい子、尾崎士郎、河盛好蔵、青野季吉、石川達三、井伏鱒二、草野心平、亀井勝一郎、尾崎一雄、小林秀雄、火野葦平・・・・・実に多い。




タグ:河童
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