「葉見ず花見ず」が脚光を浴びる季節 [花と心象]
明日から秋の彼岸です。
タイトルの「葉見ず、花見ず」は曼珠沙華(マンジュシャゲ)の別名です。
9.16撮影
なぜこんな名前がついたかというと
花を観るときに葉がない、
葉が出た時には花がないからです。
これが葉っぱ。葉が出た時には、もう花はない。
このほか、この花にはいろんな呼び名がありますね。
彼岸に咲くからヒガンバナは、みなさんよくご存じのこと。
まだあります。
死人花、幽霊花、捨て子花など不吉なイメージの別名もあります。
高麗の巾着田に劣らぬ八千代市の公園(9.16撮影)
マンジュシャゲはなぜ一斉に咲くのかと
不思議がる人がおりますが、これはクローンだからです。
この花は不稔(種子ができない)です。
ちょっと専門的な言葉でいいますと
染色体のまとまりが三倍体※だから種子ができないのです。
したがってマンジュシャゲは
球根が分かれて増えてゆきます。
田圃のあぜ道、お墓、川の土手など全国どこでも見受けられますが
球根が一人歩きするのでしょうか?
※印と、答えは続き欄に記します。
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