SSブログ

端午の節句 [花と心象]

今日は端午の節句です。

10日前、モミジの枝降ろしをしているとき

足場の三脚に右ひざを強くぶつけてしゃがめなくなりました。

そんなわけで朝顔の土づくりも苗床作りもアウトです。

手指は動くので鎧兜の墨彩画を描きました。

★SS兜1_edited-6.jpg

この絵の中に山崎と入れたのは、明智光秀と羽柴秀吉の「山崎の戦い」に使った鎧兜ではありません。

ちょっと深い意味があります。

よっちゃんとユキちゃんの孫にプレゼントするために描いたのです。


よっちゃんとは、幼友達で近所の同級生。

ユキちゃんとは、4つ年下でよっちゃんの親友です。


よっちゃんは明るい性格で世話好き、

中学時代、同級生にとても人気がありました。

お姉さんは、しとやかな美人で兄の恋人でした。

兄は、弟T君の大学受験に際し、家庭教師を務めました。

よっちゃんは、こちらがスランプの時に「元気出してよ」と

励ましてくれたものです。


そんな彼女が、

実家の家業とまったく違う農家・山崎家に嫁ぎました。

嫁ぎ先は、民謡「弥三郎節」に似て嫁いびりがひどかったようです。

彼女が実家に里帰りした折に、

その実態を話してくれ、びっくりしたものです。

そのためか30代に4人の子供を残して早逝しました。

このとき長男は、まだ小学校5年生でした。


見るに見かねた親友ユキちゃんが

「わたしが育ててやる!」と

後添えとして山崎家に入りました。

ユキちゃんは気丈夫で男勝り。

頼りない亭主と口うるさい姑をものともせず

よっちゃんの子どもを立派に育て、自立させました。
自身の子どもは産まずにです。
小5だった長男はすでに40代半ばで、ふたりの子供を持つ父親。
建材業を営んでいます。
ユキちゃんは亭主と姑亡き今、目を細めて言う。
「孫は小学校6年生と5年生なんだが書道の成績がずば抜けていて
るんだ」と表彰状を見せてくれた。
ならば、と思い(産みの親と、育ての親の孫に)
ぼくは書道用「手漉きの半切和紙」一束と、上図を
節句のお祝いに届けることにしたのです。
[サッカー]

タグ:節句
nice!(42)  コメント(18) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 42

コメント 18

プー太の父

ユキさんは親友想いで大変逞しい方のようですが
生みの親と育ての親が親友なんて物語のようなお話ですね。
立派な墨彩画は親友共通のお孫さんに素晴らしい贈りものですね。
ヒザが治るまで無理せずお大事にしてください(^^
by プー太の父 (2024-05-05 15:16) 

kiyotan

亡くなったよっちゃん 4人の子供を残して
さぞかし無念だったことでしょうね
親友が後添えとなってくれてほんとに良かったですね
天国で感謝していることでしょう
名前の入った水墨画 ゆきさんもお孫さんも喜んだこと
でしょう こどもの日の良いお話をありがとうございます。
by kiyotan (2024-05-05 16:16) 

侘び助

胸熱くなるお話を聞かせて頂いて他事ながら胸一杯に・・・
私も後少しの人生を正しく生きなければと思いました。
by 侘び助 (2024-05-05 19:08) 

Boss365

こんにちは。
「よっちゃんとユキちゃん」の話ですが、親友ユキちゃんの行動に驚きました。もしかしたら?よっちゃんから子供達の事を頼まれていた可能性もありますが、凄い行動ですね。また、ユキちゃんは「気丈夫で男勝り」みたいですが、愛情深く姐御肌?でカッケイです。贈られた墨彩画ですが、ユキちゃんとお孫さんも大変喜ばれたと推測です。また、お孫さんから「書」が届く可能性あり?楽しみですね。ところで、右ひざですが、その後如何ですか?無理は禁物、お大事になさって下さい!?(=^・ェ・^=)

by Boss365 (2024-05-05 19:09) 

夏炉冬扇

右ひざ、ながびかないといいですね。
よっちゃん、田舎の3つ下です。
by 夏炉冬扇 (2024-05-05 20:05) 

斗夢

小説を読んでいるように感じました。
by 斗夢 (2024-05-05 21:14) 

OJJ

足場の三脚に膝ぶつけ云々・・それはそれはエライ目に遭われましたね~ 10年以上昔ですが知人である禅寺の坊主が脚立から落下、石灯籠の角で頭を打ち、敢え無くご臨終! 暁烏さんもご注意召されて・・・
民謡「弥三郎節」ググり、胸が詰まりました~この厳しさがアテルイ流???

by OJJ (2024-05-05 21:19) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

みなさんへ
よっちゃんは亡くなる前、子供たちに自分が死んだらユキちゃんを訪ねるように伝えていらしいのです。ユキちゃんが言うには「ある日、突然子供がうちにやって来たんだ。10キロ近く離れているところから一人ぽっちでね・・」と。
ユキちゃんは、亭主を尻目にダンプカーを数台持って自らも運転、すごくパワフルな女性です。家督を息子に譲った後も、朝5時から畑に出て草取りやトラクターの運転をしているとのことです。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2024-05-05 23:00) 

Take-Zee

おはようございます!
上手な絵ですね~!!
こんなふうに描けたらいいなあ~!!
by Take-Zee (2024-05-06 06:43) 

mm

おはようございます^^
よっちゃんのお子様方の目から見ると、継母さんのユキちゃんはとても素晴らしい方。良い義母さんに恵まれたわけですね。
by mm (2024-05-06 07:14) 

yoko-minato

よっちゃんとユキちゃん・・・素敵なお話ですね。
子どもを残して若くして亡くなられたよっちゃん。
残された子供たちの母親になって育て上げたユキちゃん。
現実にあったことなのですね。
子どもたちも幸せでしたね。
by yoko-minato (2024-05-06 08:11) 

いろは

こんにちは^^
ユキちゃんのお話は以前ブログに書かれた事がありましたね。自分の子供は産まないで...と。
親友のお子さんを自分が育てるとは、なかなか出来ない事ですね。
子供さんたちは幸せだったと思います。
英さんの素晴らしい墨彩画は、何よりのプレゼントでしたでしょうね♪
by いろは (2024-05-06 18:08) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

いろはさんへ
以前載せた「・・・自分の子供は産まないで・・」の女性は相川よしさんです。この部分は似てますがユキちゃんではありません。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2024-05-06 22:49) 

yokomi

剪定作業大変でしたね(>_<)
嫁いびりは今の世にも有るのでしょうね(>_<) 1軒に女は二人要らない...とも聞きました。我が母は嫁いびりが酷くて、幸い子供が出来ない内だったので実家に戻り、シベリア帰りの父と再婚しました。嫁いびりの結果として自分がいると思うと、複雑(>_<)
by yokomi (2024-05-07 13:29) 

tarou

こんばんは、大法師公園にコメントを
有難うございました。
端午の節句に素晴らしいプレゼントですね(^^)v
カブトに鯉の滝登り元気が出そうです。
膝のお怪我、お大事にしてください。
by tarou (2024-05-07 22:01) 

お散歩爺

男勝りのユキちゃんは立派な人でしたね。
暁烏さんの墨彩画は喜ばれたでしょう(^_^;)。
by お散歩爺 (2024-05-08 10:00) 

ぼんぼちぼちぼち

30代の若さで亡くなってしまったお母様、悲しいでやすが、後ぞえに入られた親友のかた、素晴らしいでやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2024-05-10 11:12) 

横 濱男

ユキちゃんのような気質の人はそうそう居ないでしょうね。
なかなか出来ることではありません。
鎧兜の墨彩画が素敵です。
by 横 濱男 (2024-05-12 09:05) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント