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健康の秘訣は雲と水になること [長く生きてりゃ・・・]

昨日は、義兄(姉の連れ合い)の三回忌法要だった。
パーキンソン病を患っている兄の介添えをしながら横浜市へ向かう。
 法事が行われた寺は、戸塚区にある禅寺。
ここは鎌倉円覚寺の末寺の中でも
序列が上位に位置づけられた古刹だ。

読経後、ご住職の講話があった。
「いまインフルエンザが流行っておりますが『般若心経』の中には、
自ら健康になれる方法が語られています」と切り出した。続いて
「この経文のなかには「こだわらず」「偏らず」の心が詠われている。
このこころがあればストレスは溜まらない。その結果、健康になれる」・・・云々と。

宝剣岳2931m   山頂の彩雲.jpg

雲1

  零下13度の中で撮った宝剣岳(2,931m)山頂の彩雲。

真夏のセーリング.jpg

雲2

夏の東京湾

渓流.jpg

変幻自在に流れる水。  北茨城の渓流


雲や水が流れるように各地を旅して歩く修行僧「雲水」になぞらえて
説教してくださった。
そして自由とは自らを由とすることだ、とつけ加えた。
 多少こじつけはあるものの含蓄のある話だった。
若い時から自分のモットーは、この二つに「広い心を持つ」を加えて
自身の行動基準にしてきたけれど、健康な76年ではなかった。
外科手術だけでも16回ある。己のモットーと実践に齟齬を感じる。
 
斎の席に移って、銀行員の甥が言った。
「ぼくは来週出勤したら早速上司に、きょうのご住職のこのことばを伝えたいなあ!」
つづけて
「うちは金融業界だけに金にこだわってばかりいるから・・・。」
このジョークに一同爆笑だったが次に発した甥の言葉は真実味を帯びていた。
「同僚は脳梗塞で半身不随になってしまったんです。
銀行受難の時代、たぶんにストレスからですよ」
なるほど、当を得ている。 

しかし、こだわりがなければ成しえないことはたくさんある。
科学者、アスリート、小説家、芸術家しかりだ。

当方、般若心経の教えをありのままに受け入れて健康になるには
まだまだ修行が足りない。
ふたたび旅立ちたくなった。※


[サッカー]



※再び・・・とは、30歳の後半、「人間の心のありよう」と「自然環境」の相関関係を見極めたいと、家人に無断で数か月、野宿しながら全国を旅した前科がある。無断で出かけた理由は、家内に言っても理解してくれない、と思ったからだ。知的収穫はあったが、家では居づらくなった。これがいまでも尾を引いていて、娘とぎくしゃくした関係にある。

タグ:健康
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ぼんぼちぼちぼち

外科手術だけでも16回も経験されているのでやすか。
大変な人生を乗り越えていらしたのでやすね。
あっしは外科手術の回数こそ少ないものの 11才~48才くらいまでずっと体調が悪くていろんな症状がありやした。
最近 信用できる主治医につけたのでそのことを話したら
「ストレスが原因ですよ」と言われ、当たってる!と思いやした(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2019-02-17 19:52) 

Take-Zee

こんばんは!
だんだんと春めいて、暇にまかせてお花を
追っかけています。
 
by Take-Zee (2019-02-17 20:11) 

JUNKO

美しい写真と心に響くお話、ありがとうございました。
by JUNKO (2019-02-17 21:14) 

夏炉冬扇

人生いろいろです。
今を生きて、人様に「ありがと」と言われていたら、仕合せと思ってます。
by 夏炉冬扇 (2019-02-17 21:40) 

yoko-minato

今までに手術を16回もされているとは
びっくりしました。
私は3回だけ。
それでも体には大きな傷を残しています。

by yoko-minato (2019-02-23 07:11) 

せつこ

ご訪問頂きありがとうございます。
16回も手術をされたなんて驚きです。
我が家は相棒も私も1度も手術の経験ありません、2人とも成人病も無く後期高齢者ですが登山もスキーもしてます。
by せつこ (2019-02-23 22:24) 

プー太の父

なかなか含蓄のある記事でした(´_ _)
『般若心経』は意味が分かれば
すごく素晴らしいおしえなんでしょうね。
16回の外科手術と奥さんに無断で野宿の旅とは
ずいぶん貴重な体験をされたのですね。
by プー太の父 (2019-02-24 13:55) 

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