SSブログ

1県1町を20,208歩で頼朝桜見物 [花と心象]

  早咲きの桜と言えば伊豆の「河津桜」が有名です。この桜が海を越え千葉県南房総に渡ると「頼朝桜」と名を変えます。これは「石橋山の戦い」に敗れた源頼朝が、千葉県安房郡鋸南町(あわぐんきょなんちょう)の竜島海岸に小舟で上陸し、再起を図ったことにちなみ命名されたものです。この町には14,000本以上の頼朝桜が植栽されています。
 
 水墨画県展出品用絵画の制作作業が終わり一段落したので気分転換の旅に出ました。
前回は、1都5県を12,000歩での日帰り旅行でしたが、きょうはJR内房線保田駅で下車し、ここを起点に鋸南町東部を歩きました。一日の歩数は20,208歩でした。

19.JPG
◆◆◆
 今回の花見は、JR保田駅から町営の青バスに乗り、保田川沿いの中橋で下車。ここから保田川沿いに延々と続く頼朝桜を眺めながら「をくずれスイセン郷」まで歩く。(註:ここは「おくずれ」ではなく「をくずれ」と書く)
2.JPG
昨年は3月8日にここを訪れているが、今年はすでに盛りを過ぎていた。
3.JPG
風のない穏やかな日差しの中で桜のピンクと菜の花のコントラストがいい
4.JPG
逆光の中で 
4-2.JPG
枯れた田んぼの向こうに・・・
6.JPG
足元を見るとツクシとフキノトウが・・・
7.JPG
抜けるような青空のなかで
8.JPG
ここは夏ミカンも多く栽培されている
9.JPG
稲ムラ こんな風景はめったに観れなくなった
10.JPG
小さいながらも絵になるバス待合所 
なぜこんな田舎でアルファベット文字表記が?  
  ここも国際化が始まっているのか?  まさか・・・
11.JPG
なぜかここだけは今が盛り
12.JPG
道路脇でイノシシの罠を見る。
牧草のように見える植物は、咲き終わったスイセン
ここはスイセンの名所なのだ。
13.JPG
水を張った田の向こうに新旧2つの家屋が・・・。左のトタン屋根が絵心を誘う。
14.JPG
歩くこと1時間40分。眼下に佐久間ダムが見えてきた
富士山のように見える山は、伊予ガ岳336.6m◆
15.JPG
北側から観る佐久間ダム公園の一部  逆光でうまく色が出ない
16.JPG
ダム湖畔にあるミモザとボート
17.JPG
白のタンポポを見つける
18.JPG
枝垂れ桜は、まだ眠りから覚めない
ここはソメイヨシノもこれから楽しめるところ
20.JPG
南側の丘から望むダム湖と頼朝桜
21.JPG
中心にある山は伊予ガ岳
西側から見るとマッタ―ホーンに似た頂上が見事
22.JPG
ダム東側斜面からの眺望
23.JPG
日本を代表する3人の女子マラソン選手と、彼女たちを育てた名伯楽・小出義雄監督の碑
 足型は、右から有森裕子('92 バルセロナ オリンピック銀メダリスト)、鈴木博美('97 アテネ世界選手権金メダリスト)、高橋尚子('00シドニーオリンピック金メダリスト)
 
  この碑を見るたびに、当時市立船橋高校の教員だった小出先生と、無名のころの有森裕子の3人で船橋市内のすし屋で歓談したことを思い出す。彼はそのとき、有森について「この子は伸びるよ、見ていてご覧」と言った。間接的にそれとなく褒めて育てるのが実にうまい人だ。
24.JPG
ダム北側の斜面から桜を望む
25.JPG
ここからダムを背に、大崩(をくずれ)集落まで誰もいない山道を登る
26.JPG
去年の藁のようだ。 何に使うのだろうか?
27.JPG
山道の右下を見ると、夏ミカンが実るもうひとつの山道があった
28.JPG
大ソテツの向こうにコブシの蕾が
29.JPG
をくずれ集落の畑は、山間地だけに狭い
30.JPG
いたるところにある夏ミカンの木
31.JPG
集落といってもほんの数軒しかない。家屋があっても空家が多い
前方の山は、岩井の双耳峰富山(とみさん=標高は北峰が349m 、南峰342.0m。)◆
33.JPG
梅の花がかろうじて残っていた。下草は、スイセン。
咲き終わったスイセンの特徴は葉が垂れてしまうこと。
人間も老いれば・・・・納得できる景観。
以下は歩行中に見つけた爬虫類2種
34.JPG
椿を食すワニ
36.JPG
大蛇
本当は藤蔓
35.JPG
この地区は猪やキョンが多いためか、いたるところに電線の獣除けが・・・
39.JPG
大崩(をくずれ)スイセン郷 集落の中心地(海抜180m)
といっても人っ子一人いない。
生き物は天空のトンビだけ
せめて猪くらいは出てきてほしいと思っていたらキジが出た。
風の音もしない無人の山里は、リフレッシュに最高である。
38.JPG
集落の精神的シンボル 八雲神社
脇の社には山岳信仰の神「大山津見神(おおやまつみのかみ)と、
疱瘡(天然痘)の神として少彦名命(すくなびこなのみこと)が祀られていた。
ここで始発の赤バスに乗り帰路に着く。
[サッカー]
◆伊予ケ岳=南房総市にある山で、標高336.6m。房総丘陵の山の一つである。なだらかな山が多い房総の山の中では珍しい岩峰で、千葉県内で唯一山名に「岳」がつく山である。 伊予国の石鎚山に、山容が似ていることから、伊予ヶ岳の名前がついたといわれている。
◆富山(とみさん)=房総丘陵の山の一つである。2つの峰からなる双耳峰で、標高は北峰が349m 、南峰342.0m。また曲亭(滝沢)馬琴の伝奇小説『南総里見八犬伝』の重要な舞台になった山。
[かわいい]今回の旅で感じたこと:
 頼朝桜の盛りが少し過ぎていたせいか観光客が少なくゆったりと歩くことができた。ダム公園以外で出会った人は、たったの3人。バス停の地面に座っていたお婆さん、一輪車で肥料を運ぶ老夫、猟犬を軽トラックに積んだ猟師だけ。テクテク歩いていたのは自分ひとりだったようだ。
 往路の山道で山砂を運ぶダンプカーが多いのには閉口する。山の少ない千葉県の山を削って船で東京方面に運んでいる。
何とかならないものか?
  呼び方が違っても同じ桜の名所、河津浜と鋸南町の景観を比較すると、鋸南町の方が山あり谷ありダムありで勝っている。
[CD]日曜日は、横浜で開催中のボートショー見物を予定している。趣味に明け暮れる日々・・・。

タグ:紀行文
nice!(60)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 60

コメント 8

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

20,208歩・・・結構歩かれましたね。
風景がのどかで和みますが、電線の獣除けが気になりますね。

by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2016-03-05 08:23) 

夏炉冬扇

20208にはくしゅ。
土筆出てますね。
私も探そう。
by 夏炉冬扇 (2016-03-05 18:42) 

JUNKO

桃源郷に迷い込んだようです。
by JUNKO (2016-03-05 22:03) 

yoko-minato

JR保多木から町営ノバスが出ているのですね。
最近バスがなくて車以外は出かけられないと
思っていました。
春に桜を見に出かけたくなりました。
by yoko-minato (2016-03-06 07:42) 

saia

静岡県の伊豆の「河津桜」が千葉県南房総に渡ると「頼朝桜」に名前が変わる・・・そうなのですね、初めて知りました!
見応えのある写真がこんなにたくさん*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*
前回とは打って変わって一足先に春を満喫されたご様子、私もおすそ分けしていただき春気分です♪
ありがとうございました!

by saia (2016-03-06 14:05) 

Chobi.H.YAOITA

のどかな山里の風景、心が洗われます(^.^)
東京湾フェリーとセットで水仙の名所に行ったことがあるのですが…おくずれだったかどうか記憶にありません(>_<)
伊豆の河津桜は混んで大変ですがこちらは空いていていいですね!
by Chobi.H.YAOITA (2016-03-06 15:27) 

花好き人

盛りだくさんの内容、いい旅をされましたね
頼朝桜も14000本とか、花期が少し遅くともこうしてのんびりできるなんていいなぁ
「を」から始まる場所があるとはこれも発見です
稲わらの積んであるのやはさがけのもなんだか癒される風景ですね
キョンという動物の被害が南房総で困っていることは知りませんでした
「キョン」って何だろうと検索してわかりました~
by 花好き人 (2016-03-06 17:38) 

セイミー

ミヤマホオジロってこちらでも7年ぶりでした
珍しいのか遠方からのCMさんも来て三脚が並びました
by セイミー (2016-03-07 17:05) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0