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雪国の秋 [花と心象]

小説『雪国』では「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」とあるが
県境の長いトンネルを抜けてもまだ雪景色はない。
窓の外の越後湯沢は、山の頂まで紅葉一色である。
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澄んだ空気を吸いたくなってぶらり湯沢高原に向かう。
駅に出迎えてくれたのは駒子。真冬のいでたちである。
ウールの角巻の下に着物とモンペ、足に藁長靴を履いているのはいいが、
島田の下の顔がいただけない。目鼻立ち、ぱっちりのマネキンの容貌だ。
『雪国』駒子のモデルといわれた芸者松栄姐さんとはあまりにも似ていない。
旅情を誘う演出ならば、素朴な顔立ちに仕上げればいいのにと思う。
改札口を出た左壁面のガラスケースのなかに納まっている。
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等身大の駒子

駒子のモデルとなった芸者松栄.jpg

駒子のモデルといわれる芸妓・松栄姐さん

遠い昔とちがい今の湯沢は、雪の季節に賑わいをみせる。
その大半がスキー客なのだが秋の温泉街に湯治客の行き交う姿はまれだ。

駅から歩8分の所にある湯沢高原ロープウェイで一気に標高1,000mの
パノラマステーションにむかう。
166人乗りのゴンドラに乗客はたったの6人。
都心から1時間20分で秋景色を堪能できる場所だが
意外に観光客は少ない。

ここは標高2,500m級の、高所でしか見られない
珍しい花々が咲いているところだ。

以下は、越後の秋景色とそこに咲く高山植物の花々・・・。


 


 

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ロープウェイ山頂駅を降りるとコキアがお出迎え

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西側斜面。山肌が見えるのは冬季のスキーコース

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高山植物園内のあやめケ池

今の季節は花も少ない。少しだけ紹介。

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紫と白のイワシャジン

以下は、ダイモンジソウ4種

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てっぺんから色づき始めた大木

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旧道沿いにある巡礼碑

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ギボウシは全身黄色に色づく

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イワシャクナゲの実

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パノラマ展望台から見る越後三山(八海山、駒ヶ岳、中の岳)と
巻機山をはじめとする三国山系は雪降る前に今が盛りと燃えている。

[サッカー]


タグ:紀行文
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コメント 5

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

今に時期は、山が彩づいて綺麗でしょうね。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2015-10-17 06:56) 

旅爺さん

おはよう御座います。
雪国を呼んだには昔ですが懐かしく思い出してます。
いろいろ幅広く楽しまれてますね。526040
by 旅爺さん (2015-10-18 06:06) 

夏炉冬扇

おはようございます。
最近の作家の名前はまるでわかりません。
ご来訪ありがとうございます。
by 夏炉冬扇 (2015-10-18 06:54) 

馬爺

ここはいい所ですよね、一昨年の夏故郷の帰りにより駅の近くのホテルに泊まりましたがロープウェイで登りましたよ、孫達と車に乗ったりと楽しめました、駅内にある日本酒の試飲コーナーでもたのしめましたね。
by 馬爺 (2015-10-19 15:47) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

再び・・・。
紅葉の写真、お役に立つのなら使って頂いても、いいですよ。


by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2016-02-02 22:37) 

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