NO.8 入谷の朝顔市と、わが家の初咲 [マイ・アサガオ ’14]
東京入谷の朝顔市が、昨日から始まっています。
今朝は、5時に起きて友人と出かけました。
あいにくの雨でしたので人出は少なく、ゆったりと見物できました。
よろしかったら続き欄に足跡を載せましたのでご覧ください。
朝顔市見物
小雨降るなか浅草方面を仰げば
スカイツリーが雲に隠れてよく見えない。
江戸の狂歌師・大田南畝(蜀山人)の歌のなかに
「恐れ入谷の鬼子母神、そうで有馬の水天宮、志やれのうちのお祖師さま」
という洒落ことばがあるように
入谷の鬼子母神は、霊験あらたかなところとして江戸庶民に親しまれていた。
境内にある朝顔市運営本部
境内にあった信楽焼きの鉢に1本仕立ての紅覆輪の大輪
同じ場所にあった浜の空(州浜の大輪)
古くからある日本朝顔の特徴は、中輪で派手さのない粋な色合いだ。
半纏の模様が涼しげである。
どの店も同じ色合い(種類)の4色仕立てで変わり映えがない。
琉球朝顔(宿根)や小輪の枝垂れを売っている出店も少しあった。
雨の早朝で客足は少ない。
前日は、歩くのにもやっとという混みようだったそうだ。
昔ながらの衣装でサマになっている老人。
客足の少なさに手持無沙汰 。
笹の雪店頭
江戸の粋人の朝顔市の最後は、
隣町「根岸」にあるの豆腐料理『笹の雪』で締めくくった。
明治になっても正岡子規や夏目漱石など
多くの文人たちがこの店に立ち寄っている。
店頭にある石碑は拡大すると下図のとおり。
子規の歌が二句詠まれている。
わかりやすく書き直すと
「水無月や 根岸涼しき 笹の雪 」
「あさがおに 朝商いす 笹の雪」
朝顔市開催中は、早朝から商いをするからである。
注:篠とは笹のこと
また明治39年夏目金之助こと夏目漱石は、
高浜清(虚子)あての手紙のなかに『 笹の雪』についてこう記している。
「人はなんだこんなものと通り過ぎるかもしれず。僕は笹の雪流な味を愛す。」
(出典:漱石全集)
わが家も時を同じくして今朝1輪咲く
今夏の記念すべき初咲である。
となりの桔梗が祝福!
濃紺・曜白の初咲はちょっと照れて反対側に顔を向けた
タグ:アサガオ
こんにちは^^
ご自宅で咲かせていらっしゃる朝顔が良いお色ですね~♪
by mimimomo (2014-07-08 10:33)
美しい写真ありがとう。
ご案内ありがとうございました。
江戸の粋を感じました。
「笹の雪」の豆腐 美味でした。
by 谷津ひろし (2014-07-09 06:11)