ちょっと一息 朝顔から離れてセーリングのご紹介です

 

 

銚子マリーナから遠く屏風ヶ浦を望む

前夜の強烈な雷雨はうそのような 

 

　平地観測で比較すると銚子市の平均気温は、関東でも一番涼しいところのようだ。

どうも二つの海流・黒潮と親潮がぶつかるためらしい。

しかし,現地についてみるとこのデータとは全く違うものだった。

土・日の二日間とも34度前後あり、大変な湿度。

海上に浮かぶ巨大な風力発電用風車は、微動だにしない。

外海独特の波長の長いうねりが音もなく小さなヨットを揺らす。

日本のドーバー海峡と呼ばれる屏風ヶ浦の岸壁は高い湿度で霞んでいる。

このような状況下で第63回千葉県民体育大会夏季大会ヨット競技は始まった。

きょうの花は、海に咲く純白のセール（帆）と好成績を収めたわがチームの選手たちである。 

 

 

トレーラーで競技艇の搬入

 

 

 

 

牽引車のクライスラーからトレーラーを離す

 

広々としたヤード。レースは正面の防波堤の外側で行われる。

 

 

 

 

艤装を終え出番を待つシーホッパー

艇種シーホッパーの東日本選手権も同時スタートで行われた。

 

 

艤装中のＳ選手。わがチームのエース。使用艇はレーザー。

3歳からヨットを始めた彼は練習不足気でも体が覚えていていつも上位入賞。

スタートの位置取りと風の読みには、定評がある。

 

他チームも艤装に集中

 

 

出陣前。　暑いのにユニホームを着て監督選手一同記念撮影

長老の暁烏を除けば美人と男前ばかり。

 

 

 

 

 

レースエリアは、ゆったりとしたうねりで風がない。遠くに海上の風力発電用風車が見える。

 

 

 

 

 

 

第１レース、スタート前。スタートラインに近づいてくる出場艇。

水平線が一直線でないのは大きなうねりのため。

 

ここまで撮影したところで、高熱のためカメラのバッテリーがオーバーヒート。撮影不可能となった。

この写真もノイズがすでに入っていて故障寸前を予告している。

同乗の館山市の監督が熱中症になるふたつのアクシデント。風がないと海上といえども干物同然となるのが辛い。

 

カメラが壊れたためこの写真は、以前のレース風景。

 

千葉県の県民大会はシーホッパーまたはレーザー級で実施される。

このインショアレースは、２レースを行い、順位合計で最も得点の低いチームが優勝となる。

 

今回は微風だったため第二レースは風待ちで一時中断したが、レース結果は、男女とも2位という好成績に終わった。

男女総合では14点で2位と２点差でトップとなる。

 

 

うちのメンバーは、インカレ優勝経験者、国体出場経験者、

アジア大会やオランダ大会出場経験者を要していてレベルは高い。

今回2位に甘んじた理由は次の通り。

男子は、昨年のレーザー級全日本選手権マスターズ優勝者が他市から出場していて

僅差で敗れた。

女子は、1レース1位（1点）、2レース3位（3点）と、よかったのだが

合計4点が3人出た。ルールにより2レース目のトップフィニッシュ者に優勝の座を奪われた。

 

 

 

25日、東日本大震災復興記念レース

一昨年の東日本大震災は、銚子市や隣市・旭市にも津波が襲い大きな被害が出た。

マリーナやレジャーボートの被害は、生活に密着したものではないため大きく報道されなかったが

防波堤を飛び越えた津波は、クラブハウスを一飲みにし、桟橋はもちろんのこと小型、大型艇を

ずたずたにした。1年半が過ぎてやっと復元工事が完了したので、今回これを記念してレースが催されることになった。

前日と違って朝から大雨と強風（10m/sec以上）の吹きまくる中でレースは行われた。

わがチームのキャプテンＹくんはレーザーのラジアルでエントリーする。結果は6位と健闘する。

レーザー　ラジアルレース

 

 

 

艇種モス① 

時速に換算すれば60キロのスピードが出る快速モス。震災復興レースに合わせ全国からセーラーが集まってきた。

モスはシングルハンド艇で、ハル（艇体）は海上に浮いて走る。水中翼船を思い浮かべるとイメージが湧く。

帆走というより飛んでいるといった感じのヨット。

操船を間違えると５m,10m艇外に弾き飛ばされてしまうから捻挫、骨折等の危険もいっぱいだがスリルがたまらない。

ハルの重量は10キロに満たない。

 

 

モス②

 

モス③

微妙な調整に余念がない。

帆走中の雄姿を紹介できないのが残念。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タグ：セーリング

コメント 2

チーム監督お疲れ様でした。
銚子は風が強いことで知られていますが、今回は吹かなかったんですか？　あまり楽しめなかったですね。
震災の後に稲毛で休止しているカタマランをシーユースクラブに2杯寄贈しましたが、結構活躍している模様です。
by クラフト親父 (2013-08-26 11:51) 

そうですよね、千葉も震災の被害は大きかったのですね。
でもあまり取り上げられませんでした。
復興が進んでいるようでほっとしました。
ヨットレースとはすごいですね。
男女とも2位とはすばらしい成績です。
お尋ねの件は残念ながら関係ない人ですね。
by yoko-minato (2013-08-27 06:13)