悪魔の爪 [花と心象]
天女の髪飾りにしたいような朝顔が今頃になって咲きました。
「好事魔多し」
今日は、魔除けの植物「悪魔の爪」のご紹介です。
先般8月11日のブログで不思議な形の植物の実を紹介しましたが
その後の経過を載せます。
発芽直後の姿はこんなものでした。
今では高さ80㎝、幅90㎝程になりました。
ベランダ栽培は難しい大きさです。
うちは花壇に20粒ほど蒔いて1本だけ育ちました。
調べたところ、
この植物は、進化できなかった食虫植物のようです。
葉は蕗の葉に似ていますが葉の両面や花・茎・実に
繊毛がびっしり生えていて指で触ると
納豆の糸のようにべたつきます。
葉裏
どんなに暑い日でも葉の両面はしっとりとしています。
水を与えなくとも育ちます。
どうも空気中から水分を取っているようです。
困ることは、臭いです。
花・茎・葉・どこを触っても嫌な臭いがします。
悪魔と名がつくくらいですから
いい香りは無理ですね。
絶えられないほどの臭いではありませんが、
何とも例えようのない臭いで、触った後は洗い落とさないと
いつまでも悪臭がへばりつきます。
団子状になった蕾は下から開花してゆきます。
花弁は5枚で1個3~4センチほどの大きさ。
人間にとっては嫌な臭いでも昆虫にとってはいい匂いらしく
コバエのような昆虫が貼りつきます。
実のつき方はとても多く現在16個もついています。
オクラのような実が一房からたくさん付いています。
この時点で収穫し砂漠の民は食べているようですが
まだトライしていません。
長さは18センチ程です。
大きくなるにつれ先端が鉤状になってきました。
悪魔の爪は俗称で、
和名は、キバナツノゴマ(黄花角胡麻)
まもなく上図のような果実になることを楽しみに
毎日観察しています。
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