NO.２ 種まきから14日目の子葉

５月中旬、山登りの前日に植えたアサガオの種は

その後どのようになったのか？

ビジュアルで時系列にお伝えします。

また、一昨年と昨年にも載せましたので一部重複するかもしれませんが

復習の意味で変化朝顔とはどういう仕組みなのか？

アカディミックな図表を用いて説明(「続きを読む」欄に記載）します。 

播種から１４日目まで 

２日目、発芽が始まる

 

 

 

下図は、発芽時に種の硬い外皮が子葉にひっついて葉の開きを邪魔する。

このようなときは、頭の部分に水滴を垂らして

２，３分後、柔らかくなったら

ピンセットで取り除く。 

そのまま引っ張ると子葉を破ってしまう。 

 

下図は、取り除いた種の外皮 

 

７日目の子葉 

 

 正常な子葉（双葉）

 

下図の子葉には穴が開いていますが虫食いではありません。

芽切りのときに深く切りすぎてしまったためにできた失敗例です。

子葉は本葉が伸びてゆくために重要な役割を担っていますから

このような芽切の失敗は気をつけることが肝心です。 

 

あとでも述べますが変化朝顔が出る確率は

親木一重丸咲9/16：親牡丹３/16：一重出物3/16：出物1/16

なのでそれに見合ったたくさんの種をまきます。そのなかから子葉を見て

出物だけをを選抜、育成します。

しかし、加齢からか、ちかごろは面倒になり正木系統（後述）を多くし、

 

正木系統 

出物系統（後述）の播種数を少なくしているので、

 出物系統

当然「出物」は少なくなりました。 

今夏は、苗床からポットに植え替える作業を省略して

ポットに直に蒔いたものもあります。

しかも、1ポットに種を２ケ蒔きましたから、

今後苗を１本づつに植えかねば、根が育ちません。

結果として作業量は同じとなりました。 

 

１４日目の苗

早くも本葉が出始めました 

 

 

 

 

 

 

下図は、どのような仕組みで変化朝顔が生まれてくるかの系統図です。

詳しく知りたい方は、ダブルクリックしてください。大きい図が見えます。 

参考文献：国立歴史民俗博物館編集「伝統の朝顔Ⅱ」 より抜粋

 

前述したように、左端の普通に見れる花が、

最後には右端の写真のように変化してゆくのです。 

 

つぎに正木系統と親木から変化する出物の相関をわかりやすく自分で

作図しましたので拡大して見てください。 

 

 

今日はこの辺で終わりとします。 

 

[蛇足]

先般、熱心な読者・Ｙさんから

「添乗員時代の失敗談を楽しみにしています」

というコメントをいただきました。

嫌な性格です。しかし、Ｔさんに悪気はないと理解しています。

人間というものは、他人に自慢話をされると不愉快になり、

他人の失敗談は喜んで聞く習性があるからです。

実のところわたしの添乗員時代に、

失敗したというようなことはあまりないのです。

ですから読んでも面白くないのです。

 

長く生きていますから生死を分けるような修羅場は数回ありました。

しかし、これは失敗ではなく危険との遭遇です。

趣味の登山（単独行）や、シングルハンドセーリング（一人で帆走すること）は、

どちらも危険をともないます。しかし、ふたつのスポーツを通して胆力が養われます。

これが幸いしてハワイで暴漢に襲われた時も、フロリダのジャクソンビルで人違いから

警察官に拳銃を突き付けられた時も平常心で事なきを得ました。

 

アサガオばかりではネタ切れになりますから、

埋め草に他人とは少々異なる

体験談を少しづつ交えて進めたいと考えます。 

これからもどうぞよろしく！ 

 

 

 

 

タグ：アサガオ

コメント 3

これからの時期は益々楽しみがふくらんで行きますね。
by 旅爺さん (2014-06-01 05:46) 

親戚の法事で3日間出掛けていました。

　色々な創作朝顔栽培育成に敬意を表します。

ひと目の観賞は楽ですが、その創作は大変ですネ。

　ノンフィクションの失敗談成功談は共に人間ドラマとして悲喜感動致します。

ありがとうございます。
by 谷津ひ (2014-06-02 00:10) 

いよいよhideさん朝顔の季節到来ですね☆彡
我が家の朝顔もすくすく成長しています
楽しみに拝見します♫
by chiho (2014-06-02 22:52)