NO.1 種の整理、分類から種まきまで [マイ・アサガオ ’14]
NO.1
変化朝顔は、江戸時代後期の文化・文政期(1804~1830年)に
江戸の粋人によって創り出された日本独自の
観賞用花卉植物です。
その後、嘉永・安政期(1848~1860年)、
明治期(1889~1906年)と
全3期のブームを経て今日に至っています。
文化・文政期の朝顔(特徴としては正木類が多かった)
嘉永・安政期の変化朝顔 (すでにこの時代700種類ありました)
この長い歴史をもつ「変化朝顔」に出会って15年。
手を抜けばそれなりの花、愛情と時間をかければ
その努力に報いるかのように晴れやかに咲いてくれる花。
短い期間ではありますが色々な体験をしました。
小学生でもできるアサガオ栽培ですが、
やってみるとなかなか奥の深い、日々「学び」のあるアサガオです。
変化朝顔(正木系) オリジナル「小鳥の嘴」と名づけました
この花は、ほとんどが鉤状に曲がって出ます。
つぼみのまま一日を終えます。
でも、自家受粉ですから種はできます。
手を貸してやると下図のようにとてもきれいな切れ咲になります。
たまに切れ咲の大輪になります。
下図は、桔梗の花に似ているので桔梗咲といいます。
奥と手前の花模様にご注目。おなじ蔓から花弁の形が異なるものが出ます。
奥の花には種ができますが手前の花には雄蕊・雌蕊がありません。
したがってこちらは種ができません。
このように変わった花弁に変化するアサガオには、
正木系統(種ができる)と出物系統(出物は雄蕊、雌蕊が花弁になるため
種ができない)があります。(詳しくは後日記します)
生まれた時、赤ん坊の未来は誰も想像がつきません。
大人になって功成り名を遂げて花開く人間もいれば、
他方、上図「小鳥の嘴」のように
つぼみのままで一生を終える人もあります。
生まれたばかりの小さな双葉子葉を見て、
どんな花弁になるのか期待に胸を膨らませながら育てます。
咲いてみなけりゃわからないところに
「おもしろみ」があるのです。
(熟練してくれば子葉の色や形でおよその見当はつきますが・・・)
きょうは、今夏第1回目なので種蒔きの準備から、種蒔きまでを記します。
ご興味のある方は、続きを開いてください。
◇種蒔きの準備から種蒔きまで
①種類別の種袋
右下の塊はペーパーに包んで年を越した未整理種。
これを前年の種と一緒にならぬよう分別整理。
②芽切り
種の背と腹の境目に0.5mm程度の傷をつける。
水分を吸収しやすくし発根・発芽を促進させるためです。
表皮だけをきること。深く傷つけると、子葉に穴があいてしまいます。
③紙コップまたは紙の皿を用意します。
④9cmポットとそれを入れるトレーを用意します。
⑤
紙皿に薄紙を敷き、その上に種類別の種を入れ 水に浸します。
こちらも同様に浸種(種を水に浸します)。
⑥育苗培土の購入
今年は、便乗値上げか「バーミキュライト」の値が2倍になったので
苗床はこの土を利用してみました。
⑦浸種による発根
浸種後二日後の発根状態
発根その2
白っぽい花弁をつけるアサガオの種は、黄色です。
右上は、発根しない種。
⑧種まき完了
名札をつけ苗床に種を蒔きたっぷりと水やりをします。
苗床は、近所のスーパーから生ショウガのトロ箱を
譲り受け、底板に水抜き穴を 開けて利用しました。
今日はここまでです
タグ:アサガオ
鳥の嘴 切れ咲 など芸術ですね。
凄い種類の種袋にビックリ。
花の観賞は簡単ですが咲かせるまでの管理育成は大変ですね。
感謝 感謝 ・・・・。
by 谷津ひ (2014-05-24 05:41)
いよいよですね!
芽切りって、刃が滑るんですよね・・・
いつもザックリ子葉に穴開けてました(^^;)
by Chobi.H.YAOITA (2014-05-24 22:00)
朝顔って、すごく種類がたくさんあるのですね(@_@)
切れ咲というお花の形、初めて知りました!
by CC (2014-05-29 00:01)
おはようございます。
不思議な朝顔ですね。
初めて見ました。
手をかけて育てる・・・ということは
こういうことなのですね。
by yoko-minato (2014-05-29 05:04)
そろそろ朝顔の準備期ですね。
by beny (2014-05-29 06:55)