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孟宗竹と真竹の違い [花と心象]

当地の筍(孟宗竹)は、ピークを過ぎたようです。

うちは孟宗竹が少ないのですが、それでも20本くらい掘りました。

いま、八百屋やスーパーマーケットに出ているのは
孟宗竹の筍ですね。
代表的な竹の種類といえば孟宗竹・真竹・淡竹ですが、
今回は、孟宗竹と真竹について取り上げます。

孟宗竹と真竹は出てくる時期に

約1か月のズレがあります。


今回は、双方の違い・特徴を図示し、解説します。


★竹の違い-1_edited-1.jpg

AとBどちらが孟宗竹でどちらが真竹かわかりますか?

下記の解説を見ないうちに考えてください。


筍は食べてもその違いについては意外に知る人が少ないようですね。


①節の輪(上図参照)

 孟宗竹=一環、

  真竹=二環。


②節間の長さ

孟宗より真竹の方が長い

③節から出る枝も違います。(上図参照)

孟宗竹=1本。

 真竹=2本。

★竹の違い-3_edited-1.jpg


④太さと桿(かん=竿状の棒)の長さ

外径:孟宗=8~20cm、肉厚厚い。桿:10~20m

   真竹=8~15cm、肉厚薄い。桿:10~20m


 ⑤の色

          孟宗竹=粉をふいたように表面が白っぽい。

真竹=艶のある緑


★★竹の違い-4_edited-1.jpg

⑥発芽時期と皮の色

孟宗=4月、

     真竹=5月から6月。

筍の皮の色にも違いがあります。

真竹は表面に黒い斑点がある。



⑦竹の利用方法

★竹の違い-5_edited-1.jpg

四ツ目垣.jpg

四ツ目垣

上図は、いずれも真竹が使われています。その理由は、孟宗竹に比べ太さが上から下までほぼ細り率が低く強靭だからです。

弓、物干し竿、梯子、籠などの日用品や竹垣などに使われています。子供のころ使っていた物差しも真竹。これは温度差による伸縮が少ないため。昔おむすびを包む皮も真竹でした。


一方、孟宗竹は竹炭、竹酢液、花瓶、竹灯籠などに使われますが、なんといっても味のいいタケノコ料理に多く使われますね。

⑧竹の花は60年~120年に一度咲きます。
竹の花.jpg
わたしは17歳のときに真竹の花が咲いたのを覚えています。
咲いたあと、一斉に枯れてしまうと言われていますが
         これも孟宗竹と真竹に違いがあります。
        孟宗竹=群落ごとに咲く時期が違う。開花のあと枯れる。
         真竹=全国一斉に咲き、その後、全国一斉に枯れる。
このほか、葉の形状、根の付き方、などの違いもありますが省きます。

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