朝顔と五輪の色 [マイ・アサガオ ' 21]
オリンピックが始まって連日TV観戦漬けになっています。
コロナもオリンピックもない年ならセーリングに興じている季節ですが
今夏は、部屋のなかで体を動かさず不健康な時を過ごしています。
7月も終わりに近づき鉢植えの朝顔は花芽をたくさんつけ始めています。
今夏は、作業を簡素化するためにほとんどの苗を
一鉢に二本の寄せ植えにしました。
朝顔は、白い花の朝顔と紅色の朝顔をひとつの鉢に植えても
自然交雑はまずしません。
絵具の世界では白と紅を混ぜれば桃色になるのですが・・・。
なぜかといえば、朝顔は虫媒花や風媒花ではなく自家受粉だからです。
蕾のうちに人の手を加えなければ交雑はほぼ無理なのです。
同じ鉢のなかでも白は白、紅は紅、種子は互いに自己主張して生まれてきます。
寄せ植えは異なる色が同じ鉢の中で競い合うから
見る側に感動と喜びを与えます。
◆◆◆
タグ:アサガオ
別れの朝に咲いた花 [マイ・アサガオ ' 21]
幼馴染みの親友で、
わたしの朝顔づくりの分家筋でもあるT君の奥方が
亡くなった。
昨年の春、カザグルマの鉢をもらいに行ったときは
元気だったのに癌の発見が遅かったのか
治療の甲斐なくあっという間に亡くなってしまった。
近親者だけで営まれた自宅葬であったが施主の要望で
一緒にお見送りをした。
告別式の朝に咲いたのがこの一輪である。
T家は、浄土真宗の檀家なので、
導師は通夜に『白骨の御文』を詠んだ。
『朝有紅顔誇世路暮為白骨朽郊原』
読みは、
「あしたにこうがんありて、せじにほこれども、
ゆうべにはっこつとなってこうげんにくちぬ」
訳は。
「朝、血色のいい元気で若々しい顔をしていた者が
夕方には亡くなり野原で朽ちて白骨となってしまう」
これは人生の無常をのべたことばだ。
浄土真宗の葬式のときに詠まれる
蓮如上人の「御文章」白骨の御文として
よく知られているが、
もとは若くして疱瘡で死んだ藤原義孝の詩の一句(新古今和歌集)である。
わたしは真宗の門徒ではないが、
古今和歌集のなかのこの漢詩が気に入り
5年前、新築祝いに(この詩に暁烏の思いを入れた)賛入りの額を贈った。
(このときはT家の宗派を知らずに・・・)
人生は、朝顔の花に似て儚い。
だから、この一瞬(今)を真剣に生きたいという意味で
「而今」の二文字を最後に入れた(下図)。
彼女は、スポーツクラブを経営する夫を支え
また民生委員として地方自治に貢献、
75年の生涯を誠実に生きた。
合掌!
仏壇の正面の壁に飾ってあった。
タグ:アサガオ
今年の出来は最悪 [マイ・アサガオ ' 21]
いつもきれいに咲いた朝顔ばかり載せてきましたが
きょうは不出来なものを載せてみます。
まず下図のように咲くはずの「渦の団十郎」は・・・
今夏は、こんな状態です。
いつもなら引き抜いてしまうのですが・・・・
花開く寸前ですが、
すでに根が腐っているので発根剤を注入しても
元気にはなりません。
次は「佐倉の桃」という品種です。
例年ならこんな大輪の花が咲く予定でしたが・・・
見る影もありません。
しかし、これもよく見ると先端に蕾が・・・。
次は「覆輪の紅枝垂れ大輪」なのですが・・・
見た目は、順調に咲いているようですが・・・
蔓が伸びず小さな花が一輪咲きました。
次も失敗作。
覆輪のブルーですが、生長が止まっても花が咲き
すでにタネができています。
正木系の咲分け「松嶋」ですがよれよれの葉と貧弱な茎に小さな花。
でもよく見るとタネはできています。
以上、根腐れの朝顔を紹介しましたが、
今夏は引き抜かない理由があるのです。
タネのストックがない、つまりタネ切れだからです。
植物は、自身の生長が止まっても子孫を残そうと
花を咲かせ、タネを作る努力をするのです。
だからあえて今夏は、捨てずに残してあるのです。
最悪の夏なりにいろいろ試しながら育てていますが
いつもなら友人にプレゼントする苗がありません。
タグ:アサガオ
七夕の朝 二番咲 [マイ・アサガオ ' 21]
今日は七夕。
うっすら日差しも出ましたが
連日の雨で鉢の朝顔は元気がありません。
この時季に開かれる東京入谷の朝顔市は、今年も中止です。
わが家の(一人)ぼっち朝顔市は、一輪のみでした。
久しく見ていない太陽のような一輪でした。
続き欄もよろしかったら・・・
◆◆◆
タグ:アサガオ
今夏の初咲 [マイ・アサガオ ' 21]
梅雨時は気苦労が多い。
日照時間が少ないのと長雨で根が腐ってしまうからです。
雨の時は濡れないように養生していても
既に15本くらいダメにしました。
こんな中でうれしい出来事、
それは今朝の初咲です。
中輪のはずですがなぜか大輪が咲いたのです。
7号鉢に咲いた今朝の朝顔。
蔓がまだ育たないのに咲いてしまったので残りの花芽を切りました。
二番蔓を生かすためです。
先週造った篠竹の棚に黒のペンキを塗ったのですが
困ったことに手作りの行燈支柱がまだできていません。
蔓は、水やりが多すぎたり雨を受けると伸びが早くなります。
しかし、花芽と花芽の感覚が長くなり数が出ません。
今夏はすべて自作の行燈支柱でと意気込んだのですが
蔓の伸びの速さについてゆけず市販の行燈支柱をとりあえず
建てました。
まだ移植前の苗が2パレットそのままにしてあります。
雨の合間を縫って支柱づくりを始めました。
根元を加工。
鋼線を通す穴開け。
組み合わせるとこんな感じです。
これに黒の塗装をして完成です。
造っていて感じたことは、考えていたよりも手間がかかるので
60本20鉢分作って打ち止めにします。
あとは1本支柱の螺旋型にします。
タグ:アサガオ