秋の彼岸ってな~に? [花と心象]
今日は彼岸の入りです。
歳老いた実家の兄に代わり
墓掃除と墓参りに行ってきました。
兄の子供たちは
それぞれ遠くで暮らしているため
昨年からこちらに墓守役がまわってきたのです。
いつもバケツ3杯分の花を持ってゆきます。
お墓が広いことは自慢になりませんが
先祖の墓が三か所13基あるため手向け花が多くいります。
先祖の墓が三か所13基あるため手向け花が多くいります。
過去何年も彼岸に墓参りをしてきましたが
「彼岸」ってどういう意味があるんだろうか?と
深く考えたことがありませんでした。
彼岸とは春分の日、秋分の日を挟んで前後3日間ですが
なぜ、この時季にあるんだろう?
彼岸が仏事ならば他の仏教国インドやスリランカ・ビルマ・タイでも
お彼岸があるのだろうか?
春の彼岸と秋の彼岸の違いは何だろうか?
こんな疑問に、いい年をして答えられないので
またもチコちゃんに
「ボーっと生きてんじゃね~よ!」と叱られられそうです。
NHK人気番組チコちゃんに叱られるより
叱られる前にちょっと調べてみました。
そこで、わかったことは
彼岸って日本独自の仏事ということ。
大まかにいうと
仏教伝来前からあった先祖や自然を崇拝する風習、
太陽への信仰を指していた「日願」が日本仏教※と結びついたもののようです。
仏教には「西方浄土」といって西方に極楽浄土の世界があると
教えていますね。
太陽が真西に沈む春分と秋分の日は、我々が住む此岸(三途の川のこちらの岸)と
川向こうの彼岸に住むご先祖様と最も近い距離になる。
このときにご先祖の供養をし、自分自身も悟りの境地である彼岸へ到達するための
修行を行うという意味があるのだそうです。
3時間かけた墓掃除も無意識ながら修行していたのかもしれません。
最後に、春の彼岸と秋の彼岸の違いを調べたら
なんと、お供物の呼び方「ぼた餅」と「おはぎ」の違いだけと分かりました。
中身は同じでも牡丹の咲く季節の餅と、萩の花が咲く季節の餅の違いです。
もう一つ付け加えるなら、なぜ小豆をまぶすのか?は、
小豆の赤に、災難から身を守る厄除けの効果があると考えられていたからなんだそうです。
「こんなこと誰だって知っていることよ」と叱られそうですね。
※日本の仏教:、インド仏教が中国を経由して日本に入ってきましたが、そのご日本の風土・習慣に見合った独自の仏教に進化したため、スリランカ・タイ・ビルマなどの小乗仏教国と大きな違いがあります。小乗仏教は、自己の修行により自己一人のみが救われるといった教えです。これに対し日本の大乗仏教は、わかりやすく言えば、大きな船に乗っていれば誰もが他力本願で極楽浄土に連れて行ってくれるといった教えなのです。(間違っていたらゴメンナサイ)
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自分のメインブログは朝顔です。そこで本文とは全く関係ありませんが最後に今朝の3輪を載せます。
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