サッカー ワールドカップ 場外観戦記 [スポーツ]
4年に一度のサッカー ワールドカップは
グループリーグも中日を迎えた。
どのメディアもサッカー一色である。
数あるスポーツの中で、
なぜサッカーだけは全世界でこんなにも騒ぐのだろうか?
・・・と言いながら、こちらも毎夜楽しみにTV観戦している。
日本がコロンビアに勝った夜は
アドレナリンがヴァーっと出た。
現地に行けないので同じ気分を味わおうと
パブリック・ビューイングに行こうと思ったが
都内の後楽園や有明では遠すぎる。
そこで近くのパブリック・セントーに向かう。
画面の大きさと収容人数では見劣りするが
ファインプレーやゴール時の場内の反響と熱気は
こちらの方が勝る。
ただ厄介なことに、入口で男女のサポーターは別々に分けられてしまう。
したがって黄色い声援は、遮られたタイル壁の向こうから聞こえてくるのみだ。
それでも盛り上がる。
そう、ここはパブリックセントー※内の
TV観戦なのだ。
観戦者の勝手な話も面白い。
コロンビアチームの中に黒人選手が、
5~6人いるのを見て
ある人は「歴史を感じるなあ」。
またある人はストレートに
「かわいそうに奴隷の末裔が戦わされているだけやん」とつぶやく。
歴史をさかのぼれば、確かに16世紀以降アフリカ大陸から
奴隷船で連れてこられた人たちの末裔であろう。
アフリカ西海岸からアメリカ大陸や中南米にやって来る途中の船中は、悲惨だった。
ぎゅうぎゅう詰めの船室で粗末な食事と真水ではなく海水を飲まされ、
半数以上のものが死んだという記録もある。
体力的に優れた者だけが生き残ったようだ。
その遺伝子を受け継ぐ子孫なら
身体能力が高いに違いない。
ところが結果は、日本が勝った。
身体能力が低くとも日本は、「知」と「和」の能力がそれを補う。
次戦は、これまた16世紀から19世紀にかけて
1500~2000万人のアフリカ人が奴隷としてカリブ海やアメリカ大陸に
向かった奴隷船の出航地として名高いセネガル共和国。
奴隷船の出航基地のあったゴレ島。奴隷の家は負の遺産として今も残る
一方、現在の農海産物では、落花生、カツオ、タコ等で
特にタコは日本の全輸入タコの60%を占めている。
最高標高が581mというお国柄は
わが千葉県の物産や低山特徴と似ていて親しみがある。
背が高く足が長いだけでなく国民男子が
幼い時から親しむセネガル相撲※で鍛えたマッチョな体が勝つのか
日本の知と和が勝つのか、一筋縄では行きそうもない。
明後日が楽しみ!
※パブリックセントー:(パブリック=公衆)+(セントー=銭湯)=公衆浴場。こんな英語はありません。暁烏 英の造語です。あしからず。
※セネガル相撲:サッカーとともにセネガルの2大スポーツのひとつ。直径25mの円形の砂のリンク上で戦う。対戦相手の肘か背中を土に着けるか、尻もちをつかせれば勝ち。プロは素手で殴る蹴ると何でもありのルール。リンクが広いので押し出しはない。
サッカーには向かない体つきだがセネガル相撲には、こんなのがゴロゴロいる。
身長が1.9mを優に超えて、しかもこの体躯。
日本の相撲取りより強いだろうと言われている。
ただし、髪の毛が縮れているためちょんまげが結えない。
このため日本の相撲取りにはなれないのだそうだ。
日本相撲協会は、この頭髪に感謝しているかも・・・。
詳しくはYouチューブで観れます。
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