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山羊さんと夕焼け [人生とは死ぬまでの暇つぶし?]

幼いころ近所にあごひげを生やしたお爺さんがいた。

いつも東の方角からリヤカーを牽きながらやって来て

西の松林の方に消えていった。

ぼくらはこの老人を「やぎ爺さん」と呼んだ。

自分も山羊爺さんと同じ年頃になったがあごひげはない。

山羊を見るたびにあの爺さんを思い出す。

メイメイの瞑想.JPG

瞑想する山羊


浮世絵の始祖と言われる菱川師宣※の代表作は、下図の
『見返り美人』である。
見返り美人 菱川師宣.jpg
山羊だって負けてはいない。
見返り美人.JPG
見返り山羊
一方、叡山には日本一厳しいという「千日回峰行」という修行がある。
一日2時間しか眠れず、毎日山中を30キロも拝みながら歩く。
寝る時も立って寝るというから並みの人にはできない修行だ。
大峯千日回峰行5.jpg
阿闍梨の「千日回峰行」
ところが山羊の世界にも厳しい修行をする者がいる。
千日回峰行 .JPG
山羊の「千日回峰行」  高さ約2m、幅20cmの細い板上を黙々と歩く。
 
満願かなって「北嶺大行満大阿闍梨」になれるか?


他方、厳しさの足りない乾燥肌の山羊は
冬は、かゆいの、かゆいの.JPG
「痒いいの、かゆいの、たまんメ~」・・
水飲み場のコンクリートの角に何度も何度も体をこすりつけて痒みをとっている。
山間のサンセットはあっという間にやって来る。
夕焼け2.JPG
夕焼け1.JPG
癒された一日。
[サッカー]
※菱川師宣は、南房総の鋸南町生まれ。JR房総西線「保田駅」近くに生家跡がある。
公民館前に記念館もある。




タグ:動物
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