SSブログ

河童は今も生きている?・・・ [人生とは死ぬまでの暇つぶし?]

早いもので一昨日から大相撲初場所が始まった。

期待の横綱稀勢の里は早くも2敗。

四股名のせいだろうか。

横綱になったとたん稀にしか勢いがでない。


稀勢の里の故郷は牛久市(茨城県)である。

牛久には水戸街道沿いに河童の指のような形をした沼があって

昭和の初めまでここに

「絵を描く芭蕉」といわれた小川芋銭(うせん)さんが住んでいた。

かれは自然を愛する人で、俳句や書にも長けた画家だった。

MTW201204130812200035685[1].jpg


なかでも『カッパ百図』は、とくに有名である。

2.jpg

芋銭の河童図


半世紀前、『橋のない川』の著者・住井すゑさん宅を訪れた際、

近くにあった芋銭記念館『雲魚亭』に立ち寄った。

このとき「百図」のなかの1枚に釘付けになる。

それは明治39年、波崎(利根川をはさんだ銚子港の川向こう=茨城県神栖市)の

漁師二人※が鰻漁の最中に船べりにたたずむ河童を実際に見たとのこと。

それを聞いたある人が

二人の目撃談を参考に河童の絵を描いた。

更に芋銭がこの絵を参考に描いたという1枚(下図)である。

船べりの河童図.jpg

この絵を見て以来、いつか自分もこの目で見てみたいと

思い続けてきた。


生きてる間にと、このたび利根川の河口に近い笹川へ探しに行く。

出会ったのは、河童ではなく、

友だちのような枯れすすきばかり。

で、場所をもっと河口寄りの銚子港近くに移すと、

いまもいた、いた! 大感激!。

なんと村まであるのだ。

以下、河童村のみなさん。

銚子の河童村CIMG6119-SS.jpg

銚子の河童村CIMG6118-SS.jpg

銚子の河童村CIMG6116-SS.jpg

銚子の河童村CIMG6120-SS.jpg


じつは拙宅にも長年描き貯めた河童が90匹以上いる。
★★SS水中のお色気河童.jpg
水墨画を始める前の駄作


あらたに5月の「墨の県展」用に年明け一気に26匹ほど描いた。

IMG_20180116_0001-2.jpg

制作中の部分画



こんなわけでブログ更新が後回しになってしまった。

稀勢関同様、稀ではあるがブログ更新に1時間ほど勢を注いでみた。


[サッカー]

※二人の漁師とは:篠塚平五郎と篠塚仁助の両名。余談ですがこの地区には篠塚姓が多い。かつて読売ジャイアンツの天才バッター・篠塚和典(登録名は利夫)選手も銚子市育ち。



タグ:河童
nice!(63)  コメント(11) 
共通テーマ:趣味・カルチャー