SSブログ

春の野草その2、ホトケノザ [花と心象]

今日は彼岸の中日です。

お盆と彼岸は、仏になったご先祖様と会話するときなので

仏の座(ホトケノザ)※について

記します。

SS507.jpg

墓参りの途中咲き乱れていたホトケノザ

仏様が呼び寄せたのか・・・?


この草花については続き欄に・・・




おしゃべり上手なホトケノザ
春の訪れとともにわが家にもシュンランが咲きました。
SS春蘭.jpg
水墨画でランは四君子※のひとつで運筆の基本を習うため、
最初に習うのがこの花です。
ひっそりと咲くけれど、
この洗練された花を求めてハチは寄ってきます。
ところがこの季節、
ランにも負けない花を咲かせている野草がありますね。
ホトケノザです。
SS506.jpg
手に取ってみるとランを思わせる可憐で美しい花です。
★SSホトケノザ5.jpg
しかも、花弁は上唇と下唇を開いているように見える。
唇に似ているためか、植物学では唇形花と呼ばれています。
春の陽だまりに群生しているのをみると、
ワイワイガヤガヤとおしゃべりをしているようにも見えます。
じっくり観察してみると下唇に着地したハチは、
細長い花筒の奥にある密を求めて花芯に向かって進みます。
このとき上唇の下に隠れている雄しべの花粉を背中につけます。
ホトケノザは、虫媒花です。
スギナと同じくしたたかでこちらは
ハチを介して子孫を増やすのです。
が、この花、春が過ぎハチが来なくなると両唇を閉じてしまう。
でも不思議なことに葉の付け根のところに閉鎖花をつけます。
花は開かないのですが、朝顔と同じく自家受粉で実をつけます。
『セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ これぞ七草』
このように春の七草に歌われるホトケノザは、
この草ではありません。
キク科のコオニタヒラコ(小鬼田平子)です。
ではなぜ歌に詠まれているのかというと、
むかしは、こちらがホトケノザだったからで、
いつの間にかコオニタヒラコになってしまいました。
そのいきさつについては知りません。
次回はオドリコソウについて載せます。
[サッカー]
仏の坐(ホトケノザ)の由来:葉の形が仏様の台座(蓮座)に似ているから。
※四君子:蘭(春)、竹(夏)、菊(秋)、梅(冬)の4つは、中国では草花の君子であるとたたえられた。水墨画の運筆基本は、この4つを描くことから始まる。


タグ:ホトケノザ
nice!(40)  コメント(9) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 40

コメント 9

夏炉冬扇

ホトケノザ。台座ににています。そう思っていつも見ます。
南無阿弥陀仏
by 夏炉冬扇 (2022-03-22 07:13) 

きよたん

何も知らないので勉強になりました。
春の野草が一斉に咲く季節ですね

by きよたん (2022-03-22 20:16) 

achami

ホトケノザもこれだけ群生していると、見事ですね!
by achami (2022-03-22 21:52) 

Boss365

こんにちは。
水墨画での蘭、また、ホトケノザ、成る程です。
七草のホトケノザ(コオニタヒラコ)と違う事、知りませんでした。
ところで、ホトケノザ、よくよく見ると不思議な形状してますね?
描かれたホトケノザ、人工的な創造物のようみ見えます!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2022-03-22 22:41) 

kuwachan

これほどの群生ではありませんが
うちの庭にもたくさん生えています。
そう、これは春の七草のホトケノザとは別物なんですよね。
七草の時に間違って採って食べそうになりました(^^ゞ
by kuwachan (2022-03-23 00:57) 

せつこ

おはようございます^^
色々ご存じで傍に居たら楽しい人ですね、ホトケノザの名と入れ替わった植物初めて知りました。
コオニタヒラコそのものを知りません、ホトケノザを間違って食べそうです。
by せつこ (2022-03-23 05:02) 

いろは

こんにちは^^
ホトケノザもこうして群生していると綺麗ですね♪
シュンランの慎ましかやな色合いが素敵です。
by いろは (2022-03-25 15:17) 

okko

ご自分で描かれたのですか?
素晴らしいです!!ホトケノザの群生、見たことがありません。
by okko (2022-03-25 15:54) 

JUNKO

面白い名前に変わったのですね。群生は見事ですね。
by JUNKO (2022-03-25 20:07) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント