第67回千葉県民体育大会夏季大会 ヨット競技 [長く生きてりゃ・・・]
先週末、ヨットレースがありまた。
千葉県の郡市対抗競技です。
郷土の名誉にかけて戦うのですが、今夏は第67回めになります。
自分はこの大会に40年以上参加しています。
マイナーなスポーツですから
群市の監督・選手は、ほとんどいつもの顔ぶれで
和気藹々、楽しい大会です。
今回の会場は
日本百景のひとつ房総半島南端の館山市鏡ガ浦(館山湾)で行われました。
レース海域 鏡が浦
左遠方に富士山がうっすらと・・・。
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ヨットレースは大きく分けますと
インショア レース(主にディンギータイプで沿岸で行われる)、
オフショア レース(クルーザータイプで遠海で行われる長距離)、
それに艇種別や、艇種に関係なくセール面積でハンディーをつけるレースなど、
いろいろあります。
が、今日は千葉県の県大会レース(ディンギーのインショア レース)を
経験のない方にもわかるよう、解説を加えながら
時系列にご紹介します。
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まずはホームの稲毛フリートでレース艇の積み込み。
ここから約100km先の館山に向かいます。
当日は、千葉市の温度が36度の予報。
しかし、フリートはコンクリートなので42度とめちゃくちゃに暑いなかでの積み込み。
会場の館山総合高校ヨットハーバーに着く。
ここも36度前後と暑さは変わらない。
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レース当日の朝は、風速12m/secとかなり吹いている。
普通ならセーリング禁止なのですが
県体会出場選手は、元国体選手などレベルが高いので
大会委員長は「20m/sec以内なら決行する」と宣言。
艤装開始
マスト トップに黒い球があるのは強風で「完沈」(180度転覆)予防のためです。
これをつけていれば「半沈」で済み、復元しやすい。
復元に他人の手を借りたら失格です。
強風にビビり、固まる船橋市チームの女子選手。
たしかに風速12m/secは女子にとってきつい条件。
海上に出たら他人を頼りにはできません。
この艇種は、海上に出たらリーフ(縮帆)ができないため
強風時の軽量選手は辛いレースとなります。
チームメイトの叱咤激励に気を取り直して艤装開始(771)
開会式
館山市長と県連理事長のあいさつ
監督会議後の艇長会議
ここで帆走指示書を基にルールの詳細説明。
コミッティーボート(本部艇)
ハンドコンパスを見ながらアウターの位置決めをする大会委員長。
※アウターとは、仮想スタートラインを決めるためのフロートマーク(浮きマーク)です。
本部艇のオレンジ色の旗とアウターを一直線に結んだ仮想線が
スタートラインおよびフィニッシュラインとなります。
ラインは向かい風に対し90度にとる。
図示すると、つぎのとおり
註:S=スタート F=フィニッシュ
周回総距離は約4km弱だが登り(風向きに向かう)は
タック(ジグザグに方向転換)の繰り返しだから
実行程は5km前後になります。
スタートラインに各艇が徐々に集まってくる。
県体会は、シングルハンドレースです。
キャットリグ(マストにセールの一部をすっぽり入れる仕様)の
レーザーまたはシーホッパークラスで行われる。
この二つの艇種ほぼ同じセール面積です。
(正確にいうとほんのわずかシーホッパーの方が大きい)
ヨットはセール面積が大きいほうが有利になります。
しかし、風のつかみ方等帆走技術の差で異なった結果が出ます。
スタート予告信号旗(フラッグ)を掲げる。
広い海の中での競技につき、拡声器では限界があります。
そこでいろいろなフラッグやホーンで信号を送ります。
スタート前の船橋市チーム・キャプテンのYくん。
白波は立ってないが風は強い。
かれは体重が軽いので
セール(帆)は、レギュラーよりひとまわり小さいラジアルで出廷。
(強風下の操船をしやすくするための策)
第1レース スタート
22艇、フライイングなく一斉にスタート
スタート直後からわがチームのエースSくんが首位に立つ
もう一人のYくんもいい位置で館山市選手と競り合う(奥の2艇)
フィニッシュ
わがチームのエースは期待通りぶっちぎりの1位でゴール。
前日9時間飲みっぱなし、二日酔いのまま出場とは思えない実力。
1レース目の戦いがが終わって次のスタートを待つ
ここで風が少しおさまる。
セールをラジアルにしたY君には不利な条件となった。
(ヨットはセール面積が大きいほど早い)
男子が一休みするころ、予期しない出来事が!
船橋の女子選手(1771)が4度の沈をものともせず
なんと1位でフィニッシュ!
第2レース スタート
1レース目のスタート写真と見比べると
マストがほぼ垂直になっているのは風が弱まったから
第2レースは館山市のエースSくんが1位でフィニッシュ。
わが船橋の男子選手は、不運にもゴール寸前に沈して順位を下げた。
女子選手は何回も沈したようだが無事にフィニッシュ。
優勝は強い意志と奮闘努力のたまもの。
本部艇のバウ(船首)でレース中、足を投げ出していたため、
とんでもないことになった
答えは最後の写真に。
レース結果=男子優勝は地元館山市、2位千葉市、3位船橋市でした。
女子は、2レースとも船橋が1位をとったので完全優勝。
2位=我孫子市、3位=館山市
男女総合得点では館山市と同点、
しかし、館山市チームは
2レース目に熱中症でリタイアーした女子選手がいたため
規定により男女総合では船橋市チームが1位です。
2年ぶりに奪還!
◆
家に帰ってみれば
ありゃららら! ひどい日焼け。
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何はともあれ長く生きてりゃ楽しいことがいっぱい。
気分爽快の大会でした。
タグ:セーリング
暑い時でも海の上だと皆さま爽快かしら。
優勝おめでとうございます。暁烏 英さんは参加されないのですか?
観戦だけ? 火ぶくれのお土産(><; お疲れさまでした^^
by mimimomo (2017-09-01 11:48)
船橋・・・強いですね。
足・・・お風呂が痛そうですね。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2017-09-01 13:51)
暑い中お疲れさまでした(^▽^;)
日焼けが・・・
さすが船橋は強いですね。
by green_blue_sky (2017-09-01 17:42)
日焼けの甲斐ありましたね。拍手。
by 夏炉冬扇 (2017-09-01 18:04)
白足袋を履いていますね^^
私は草履(和たたみの)を履いて外に(短時間ですが)
足の甲にはくっきりと鼻緒の後が付いて・・・恥しい足に^^
by 侘び助 (2017-09-01 18:40)
おめでとうございます。
熱中症にならなくてよかったですね
たくさん趣味を持っていていいですね
by きよたん (2017-09-01 18:41)
mimimomoさん
今は、監督業です。ボ~っとしているわけではありません。海に出る前から他市選手の動向を探ったり出艇申告をしたりと結構忙しく動いています。海上では本部艇から選手に叱咤激励や飲み物補給などをしています。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2017-09-01 19:10)
分かり易いヨットレース解説有難うございます。
我チームは来週から浜名湖キャンプです。今年で何と9年目。
トレーラー移動で三泊四日、楽しんできます。
by クラフト親父 (2017-09-01 20:44)
優勝は嬉しいですが焼けすぎは皮膚がんになりますよ!”
by 旅爺さん (2017-09-05 13:54)
千葉県郡市対抗ヨットレース、船橋市チームの総合優勝おめでとうございます!!
40年参加とはスゴイです\(^o^)/
大会記録に残るのでは。
足首の日焼けは痛そうですがこれも思い出の内、でしょうか?笑
お大事に、そしてお疲れさまでした!
by saia (2017-09-07 15:43)