カラスは泳げるが・・・? [水墨画]
今週、今年初めての墨絵教室が開かれた。
今回の画題は、
徳利とお猪口または県展出品作品を描くことのどちらかだった。
自分は、前夜急いで描きはじめた描きかけの絵(下図)を持って会場へ向かう。
年末に年齢不詳の比較的若い女性も加わった。
こちらは先月、ひどい風邪で全休。
自分にとってはきょうが新人と初顔合わせの教室だった。
各自が持参した絵を白板に貼って先生の助言を仰いだあと、
新人女性が私の絵を見て放ったひと言に愕然とする。
「カラスって泳ぐんですね」と感想を述べたのだ。
今年は酉年ゆえ、
夕暮れの月明りのもとで観た鵜鷺を描いたのだが、
彼女にはどうもカラスに見えたらしい。
自分の未熟さに落胆!
「カラスは泳げるさ。でも、これ川鵜なんだけど」というと
「ごめんなさい!ごめんなさい!」と真っ赤な顔をして謝った後、
リップサービスのつもりか
「右側のススキ、なかなかよく描けていますね」と褒めてくれた。
これまた己の未熟さに肩を落とした。
ススキではなく川岸に生えている芦を描いたのだが・・・。
『夕暮れの月明りの下で』
(裏打ち前なので表面が凸凹してます。また見やすいように額縁をつけましたが実際は和紙1枚)
帰宅した後、旧友が遊びに来て言う。
「いまの都会育ちの若い人って黒けりゃみんなカラスだと思うんだよ」
「芦だって同じさ、ススキに似てるもんね」と・・・。
これで落ち込んだ気分が少し治った。
精進!精進!
芦の葉は、丸みを帯びている。(スケッチブックより)
ススキの葉は、細長く葉脈がはっきりとしている。穂の形も芦とは違う
泳げるカラスは、街で観るカラスと別種です。渓流へ行くとよく見かけます。名前は「カワガラス」といいます。ちなみにわたしは合羽からげたアケガラス。
カワガラス
<鵜とカラスの違いが分かるように続き欄に写真を載せます>
◆◆◆
鵜とカラスの写真
海鵜の群舞 南房総市保田海岸
浮島の鵜 南房総市
人懐こい鵜っちゃん(子供らしい)
千葉市ヨットハーバー脇の釣り桟橋で。
ハシブトカラス
白いのもカラス
子供のころは館山地区でよく見かけた。
川鵜(カワウ): 褐色がかった黒色の羽が特徴。世界的に広く生息。体調は約80センチ、体重は1.5~2.5キログラムほど。魚を食べ集団で行動し、大きな群れを形成。河川や小沼近くや沿岸部にねぐらをつくる。
日本全国に生息していたが、1970年代には個体数が激減。80年代に入ると河川環境の改善などから個体数が回復した。環境省の推計では全国に12万羽が棲息。ねぐらやコロニー(集団営巣地)は約450か所とみられる。
鵜飼いに使う鵜は大型の海鵜が一般的だが、かつては川鵜も使われていた。川鵜のコロニーで集めた糞は畑の肥料になった。
近年は、魚を1日で約500グラムも食べる大食漢ぶりが災いして害鳥とみられることが多い。環境省は2007年狩猟の対象となる「狩猟鳥獣」に指定。また、被害を与える川鵜を23年度までに半減させるとの目標を掲げている。都道府県や市町村に対して、ねぐらの把握や情報共有、親鳥の捕殺などの対策強化を呼び掛けている。(出典:2017.1.23 読売新聞12版 「いき・もの・辞典」より)
やはり、家族で自然のあるところに住まないといけませんね。
近くの川に川鵜が居て、ススキもありますよ。(^0^)
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2017-01-14 17:11)
私メも鳥の種類はあまり知りませんので・・・
うっかりは言えませんが、薄と葦は分かりますね^^
おれおれサギは敬遠ですが・アオサギ・シラサギは・・・大好き(^-^)
by 侘び助 (2017-01-14 17:11)
カワウを知らないとカラスと思います(^_^;)
千葉に住んでからカワウの存在を知りました。
by green_blue_sky (2017-01-14 19:07)
カラ、およげるでしょうね。
by 夏炉冬扇 (2017-01-14 21:26)
そう、最近は鵜も芦も知らない人多いと思いやす。
話はズレやすが、以前、カラスが行水しているのを見かけたことがありやす。
意外と長い時間行水してて 小さく驚きやした(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2017-01-15 21:12)
仰るものですねえ...すごいな、その無邪気さ。
...と、書いてその後も文章が出てきません(汗)
by ナツパパ (2017-01-18 14:08)
こんばんは^^
楽しく読ませていただきました。年齢不詳の女性。どんな方か想像しています。
カラスと鵜の区別がつかないのはともかくとして、どうして「カラスって泳げるのですね」になるのか・・・?
by mimimomo (2017-01-18 19:28)