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ブログとブロガーのこと [長く生きてりゃ・・・]

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朝顔ブログから一転して今日は評論のようなちょっと硬い記事を書きました。
ブログってなに? と疑問を持つ人
あるいはこれからブログを立ち上げる人の参考になればと
個人的感想を記します。
活字がにがての人はパスしてください。

 ブログについて思うこと
 

ブロガーのみなさんにお尋ねしたいことがある。
ブログを知らない人から「ブログって、な~に?」
と問われたこと、ありませんか。
こんな質問に対し自分は次のように答えることにしている。
「カタカナだと分かりにくいけど漢字で書くと“付録”のことだよ」と。
「べつにこれがなくとも実生活に支障はない。
グリコのおまけのようなもの。フロクに濁点がつくのは
内容に濁りがあるから」と付け加える。
「わかりやすくいえば『大人の自慢ばなし絵本』さ」
とも言っている。
なぜなら、その大半は、
「どやっ、俺の撮った写真はすげーだろ」
「どう、私が旅先で食べた料理おいしそうでしょ」と
自分の趣味や体験をこれ見よがしに載せているのが大半だからだ。
当然自分の「朝顔づくりブログ」もこのなかに入る。

ちょっと古いデータだがインターネットでの日本語のブログ数は、
英語や中国語のものより多いという調査結果がある。
(アメリカの調査会社テクノラティー2007年のデータ)
英語圏、中国語圏の人口を合わせると日本の数十倍になるはず。
なぜそんなに日本だけが多いのか?考えてみた。
 
この現象は、日本の社会環境や日本人の性格から来ているのでは?
と考える。
日本は、成熟した民主国家であり、
信教・思想上の制約・弾圧がなく自由にもの言える環境にある。
半面バブル崩壊後の日本経済の低迷から国民の精神状態は
内向性を帯びてきた。
したがって日常的にストレスが溜まっている状態である。

日本人は、自己主張をあまりしない。
本音と建前を使い分ける民族である。
閉塞的日常生活のなかで溜った鬱憤を人前では控えて、
ブログの場で発散しているのだろうか。
たとえば主婦は、
亭主に対するストレスや子育ての疲れを癒す場として・・・。
あるいは会社勤めの間は言いたいことも言えず、
ずっと我慢の人生を送った男性が定年後、
やっと解放されて本音を言える場をここ(ブログ)に見出した、
などなど・・・。
もちろん全ての人にあてはまるわけではないが・・・・。

もう一つ思い当たることがある。
IT時代に育った世代は、幼い時からファミコン・ゲームに熱中し、
外で遊ぶ時間が少なくなった。
その結果、対人関係を良好に保つことに苦手な若者が増えた。
わずらわしい人間関係のなかにいるよりも
一人でパソコンの前にいたほうがずっと気楽で楽しい、
などという声をたびたび聞く。
この若者層の多くが自己主張の手段としてブログを利用しているから、
先の数値をあげているのではとも考えられる。

他人のブログをランダムにアクセスし拝見していると、
若い人が長文のブログを頻繁に更新している。
ブログを立ち上げてみればわかるが、簡単な記事を載せるにも
小一時間はかかる。
これから推理すると3時間、4時間かけて作っている人もいるようだ。
「よくもまあ、長時間かけて・・・」と感心してしまうと同時に、
「このひと、若いのに働いていないんじゃないか」、とか、
「爺さん、婆さんの暇つぶしじゃないのだから
このエネルギーをもっと生産的なことに使えばいいものを・・・」
などと送り手(書き手)の行間を読んでしまう。

ブログは、誰からも拘束されず身近に自己主張できる手段としては最たるものと思う。
発信人は己の本名を語ることなく勝手なことを書き発信できる。
署名原稿なら、軽はずみなことは書けないが、ブログは己の名を伏せることができる。ここではスーダラ節のサラリーマン人生に似て無責任な内容も許されてしまう。
しかし、ブロガーは、本音を正直に語っているわけではない。
誰かに見てもらいたい、読んでもらいたい、という願望があるものの、
他人が見ることを前提に書いたり、写真を載せたりしている。
ならば、もう少し内容を吟味し
読み手を感動させたり楽しませるものを載せればいいのにと
思うことしばしばであるが、
この垂れ流しを止める権利はだれにもない。
自分の場合もまさにそれで、
「人生、死ぬまでの暇つぶし」(=自分の副題のひとつ)に、
日々不確実な情報を垂れ流していて、うしろめたさを感じる。

自分は「気まぐれ日記」を立ち上げているけれど、
本当の日記は別に書いている。
これはどなたも同じであって今に始まったことではない。
江戸時代の古文書や古記録を読み解くと、その齟齬(そご)に気づく。
建前としての公文書(古文書)に対し、
同じ事件の感想を書いた当事者の古記録(覚書、備忘録)が
まったく違ったりすることが実際にある。

ブログの作り手が建前(適当)で出しているから
アクセス者(読み手も)建前を使う。
わかりやすくいえば、
本音でない感想をnice ボタンで発信者に返す。
たとえば、なんじゃこれは?と思われる内容のブログに
100人、200人を超えるアクセス者がniceボタンを押している。
当初気づかなかったが、niceの数が多く付くと、
広告主やサーバーからなんらかのリ・ワード(報酬)があるらしい。
なーんだ、これは景品をもらうためにやっているのか、と後日知った。
したがって自身のnice点数を多くするため、
他人のブログを読みもせずにひたすらniceボタンを
押しまくるブロガーがいるようだ。
押してもらった相手は真の理由がなんであろうと礼儀として
niceを返すのである。
この仕組みを知らない人は、
niceボタンが多く押されているブログ記事を見て
「へえ~、いまはこんな記事が人気で素晴らしいのか・・・」と
惑わされてしまう。
自己の点数をあげるためにniceボタンを押しまくっている人は
ブログの価値を自身で下げていることに気づかない。
なかには自分のブログのランキングを上げたい一心から
厚かましくもブログ画面に「niceボタンを押して~!」と
子供のようにせがむブロガーもいる。
ブロガーの目的は、じつにさまざまである。

危惧することは、不確実な情報を真に受ける人が増えていることだ。
現に政権がネット世論に振り回されている国もある。
ブログのなかには質の高い情報やすばらしい写真掲載を
しているブロガーがいることも事実だが、数は少ない。 
 
余談だが、読売新聞と米ギャラップ社が
昨年秋に行った「新聞の信頼度」の共同調査では、
新聞を信頼していると答えたのは、
日本が51%、米国が48%だった。
EU圏のネットへの信頼度を問うた意識調査では、
情報源としてのネット信頼度は36%で、
新聞・雑誌より7ポイント低い。
だが、年齢層が若いほど信頼度が高まる傾向にあって
15歳~24歳では48%だったそうだ。
日本の若者も本や新聞を読まなくなっており、
代わってネットから情報を得ることが多くなったようだ。
次代を担う若者がブログをはじめとするネット情報をうのみにして
間違った方向に行かねば良いが心配である。
季節はまもなく本格的な秋、
読書百遍、物事の本質を見極める目を養いたいものだ。

[サッカー]

ブログ (Blog) とは、狭義にはWorld Wide Web上のウェブページのURLとともに覚え書きや論評などを加えログ(記録)しているウェブサイトの一種である。「WebをLogする」という意味でWeblog(ウェブログ)と名付けられ、それが略されてBlog(ブログ)と呼ばれるようになった。

古文書と古記録の違い
古文書とは=伝達手段として人から人、組織から組織へ使われた文書。差出と受取が存在している古い文書をいう。その9割は江戸時代に記されたもの。
古記録とは=備忘録や日記で古い順に時系列的に記されたもの。源氏物語等の文学的作品や思想書はこの分類に入らない。
ただし広義では①②を含め古文書という。

※niceボタンは結構ですので個人的感想をどしどしお寄せください。


タグ:ブログ
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コメント 21

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

ブログ=付録。。。 ウケました。。。(^^)

by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2015-09-04 22:56) 

般若坊

一々ごもっとも・・・かく言う私は、爺婆の暇つぶしブログ。
相手に読んでもらおうと言う配慮が欠けていると、反省反省! ^^
by 般若坊 (2015-09-05 10:11) 

よしころん

わたしは山歩きの記録、覚書きとして綴りはじめたのが始まりでした。
長く続けているといろいろと思うこともありますが、今はとにかくマイペースで。nice!は気にせず、それらしき方のところへは訪問せず(笑)
ときにはコメント欄さえも閉じて自己主張しています(爆)
by よしころん (2015-09-05 11:43) 

よしころん

追伸:今回のお写真、とっても好きです^^
by よしころん (2015-09-05 11:44) 

侘び助

一人ぐらし・・・会話のない時間が多い日々
無声・の会話のできる所・・・そしてここに記載するために
務めて外出を・・・かけがえのない自分に居場所の一つ
先日危ういことに書いたコメントで意図しない解釈をされて・・・                        ブログを止めようかとも思いましたが
新しいページにして出直し・・・先日から八十路に突入も
日々・好日で楽しく行きたいと思っています。
まさにブログは私の余生のフロクです(^-^)”
by 侘び助 (2015-09-05 18:11) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

よしころんさん
わたしもそれらしきところはパスしています。同感同感!

 写真は、朝顔の花が原型ですが、内容を一転して・・・と書き出しに書いたのでこれをビジュアルで表現してみました。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2015-09-05 21:31) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

般若坊さん
あなたの作品は、質の高いブログとわたしは理解しています。感動と喜びを十分読み手に与えいますよ。反省なんて必要なしです。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2015-09-05 21:36) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

侘び助さん
ブログが健康維持に役立っているんですね。結構なことです。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2015-09-05 21:41) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

なんだかなぁ!! 横濱男さん

「付録」に気付く前、ぼくはマジでブログをブローカー(仲介者=個人の意見を代弁するシステム)だと思ってました。アホだよねえ~
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2015-09-05 21:46) 

escape

もう7年ブログをやっています、マイペースで・・・
nice!まだ3000行きません。
でも気にしていません。
naice!やコメントをいただければお返しはいたしますが。
花の写真をメイン、写真をupにしています。
履歴から、画像を見に来ていただけるだけで嬉しいと思います。
これも自己満足だと思いますが・・・
最近はコメント欄を閉じている方が多くなりました、感想やアドバイスを
したくてもso-netでは出来ませんね。他の連絡方があるのか分かりません。
yahooはゲストブックがありますが・・・
一方的な発信が気になります。
色々な考え方があるのは分かっていますが。


by escape (2015-09-05 21:47) 

侘び助

こんばんは 探し見つけて書き込みを
失礼だなんてとんでもない・・・共感して書いたことです。
私の内容は日々徒然・・・嬉しい楽しいをモットーに
お婆ちゃんの人生の フロクですから(^-^)”
by 侘び助 (2015-09-05 22:47) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

escapeさん
おっしゃるとおりです。わたしもほとんどが是是非非でniceボタンをおしていますから、3年たってもniceの数は少ないです。多かろうが少なかろうがブログランクには無関心です。コメント欄を閉じている人は、どういう心境なんでしょうかね。掲載するからには、他人様の意見も受け入れる度量がなければ、自己の成長はありませんよね。でも誹謗中傷する人がいるってことかな?
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2015-09-05 23:17) 

yoko-minato

私もずっとブログってなんだろうと思って
辞めようと思ったことも何回かあります。
自分としては頭の体操になればと思って
始めましたが、本音はなかなか書けないことが
もどかしく、表面的な言葉で綴る文章に意味が
あるのかとも思いました。
それでも心を感じることも多く、ブログ上とはいえ
人の優しさも感じました。
niceを集めるとそういうことがあるとは知りませんでした。
コメントをきちんと返すブロガーさんたちに誠実さと労力に
敬意を感じて、私は時にコメントを頂く内容ではない時は
時間を割いていただくのが申し訳なくコメント欄を
閉じたりしています。
未だ私の中ではブログってなんだろう…と自問自答しています。

by yoko-minato (2015-09-06 06:28) 

めもてる

こんにちは、お尋ねの木の実、ムベだと思います。
私がブログを始めたきっかけはウオーキング、ただ毎日同じところを歩いて歩数の記録だけではと思い道端の花や、近所の歳時をそれこそ記録しています、毎年同じ内容の繰り返しですが。
by めもてる (2015-09-06 10:29) 

水郷楽人

自分は、農事暦や忘備録がわりに利用しています。結構、役に立ちますよ。
by 水郷楽人 (2015-09-06 11:26) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

水郷楽人さん
なるほど、それは便利ですね。いろんな使い方がありますね。参考になります。ぼくは、ボケ防止です。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2015-09-06 12:05) 

いろは

こんばんは^^
私がブログを始めたきっかけは、足の指を骨折してしまい、外出出来なくなって落ち込んでいた時に、息子に勧められてデジカメを買い、パソコンの操作を教えてもらいました。
68歳の時でした。
お陰様で今はお花の好きなお友達も出来て、楽しく過ごさせて頂いています。ブログを通して色々な事を知ることが出来て、良かったと思っています。
by いろは (2015-09-06 16:53) 

DANKAI_Gen

ブログの訳がフロクって、言い得て妙。
nice!については、いい制度だと思っていますが、ご指摘にあるような弊害も否定できませんね。
ブログも新しい技術だから、永い時間かけながらいい方向に行くんじゃないかと楽観しています。
by DANKAI_Gen (2015-09-07 07:36) 

馬爺

ブログは初めなんとなく違和感が有りましたが定年後の余暇が写真でしたのでそれを評価して貰えればと始めたんですが殆どがお祭りや神社仏閣が多いのです、神社仏閣の建築に興味が有るもんですからあとは花ですね。
今やっと4年目ですが色んなブロガーさんと出会いを楽しみにしてお付き合いさせて貰って居ります、(オフ会など)
by 馬爺 (2015-09-07 11:47) 

saia

記事の内容、とても考えさせられました。
まだブログを始めてたった3ヶ月半ですが、私もこのso-netブログのnice!ボタンのシステムに戸惑いました。
ただそのおかげで、暁烏 英(あけがらす ひで)さんのこのブログを初め、いくつかの楽しい興味深いブログに出会うことが出来たのも事実です。
nice!を押していただかなかったら、もしかすると永遠に巡り合えなかったかもしれない事を考えると、きっとメリットもあるのだろうなとも考えます。
星の数ほどもあるブログの中からアクセスしていただけた事に感謝して、誠意あるブログを書いて行こうと思いました(*'▽')
(過去記事にコメントをすみません)

by saia (2015-11-18 11:23) 

風船かずら

本気で書きたいことはブログでは書けない、そういう場かなと感じています。でもいろいろな方のブログは楽しいし、感心したりしています。あまり訪問できないのですが。ふろくなるほどと思いました。
by 風船かずら (2016-06-08 08:52) 

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