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敬老の日は、自分自身で・・・。 [長く生きてりゃ・・・]

敬老の日、友人のWさんはにお年寄りの前で大正琴の演奏を、
T さんは、定年後身につけた手品の芸で老人を喜ばせたようです。
自分は週に2回、老人ホームを慰問しているので、
あえて敬老の日に他人のためのボランティアはしませんでした。
まだ体は動くし精神的にも爺くさくないと思っている(独りよがりか?)ので
気心知れた仲間たちと1泊2日のクルージングに出ました。 
きょうは、東京湾をご存じない方に、時系列にビジュアルでご招待します。
車に道路交通法があるように、船にも海上衝突予防法をはじめ
3つの法規があります。
動力付きヨットもこの規則に従って航行します。


SS ★CIMG8725.jpg
4時起床、30分かけてマリーナへ
SS ★CIMG8727.jpg
5:50
マリーナの朝は、静まり返っています。 
あとは「続き」 欄に掲載します。

奥多摩の山荘経営者のご家族を東京ディズニーランドに案内した時、
小学5年生のお嬢さんが、生まれて初めてみた海に驚きの声をあげたあと、
感動で声が出なくなったことがありました。
海沿いに住んでいる人でも、その多くは陸から見た範囲の東京湾だと思います。
船で 東京湾上に初めて出た人は、
「いや~結構広いんですねえ」と驚きます。 
さて、今日は都心から房総半島南の保田海岸までの船の旅です。
この船旅は決して船酔しませんのでご安心のほどを !
 Tokyobay_landsat[1]のコピー.jpg
東京湾の航空写真 
 東京湾海図.jpg
東京湾口航路(中之瀬航路=桃色と浦賀水道航路=黄色) 
今回の往路は青△、復路は朱△ 
SS ★CIMG8730p.jpg
ジブシートを結び、さあ出発です。
(ジブとは前にある帆。シートとはロープのことです)
SS ★CIMG8734p.jpg 
マリーナは荒川から南砂水門をくぐった中にあるため、東京湾に出るときは
一旦荒川に出て4つの鉄橋をくぐります。
(右が自動車道、左がJR京葉線の鉄橋) 
  
SS ★CIMG8737p.jpg 
鉄橋をクリアーしてすぐ左に見えるのが葛西臨海公園です。
(逆光なので暗くなりました) 
SS ★CIMG8745p.jpg 
メインセール(主帆)を出しましたが、北東の風が弱いので機帆走です。
(機帆走とは、帆とエンジンの推力併用)
スピードは6ノット(時速11.1km)前後です。
 SSゲートブリッジ.jpg
進行方向右手に東京港東航路の入り口に懸かる東京ゲートブリッジが見えてきます。
左隅に見える島は、第2夢の島で東京オリンピックの会場(一部)予定地です。
SS ★CIMG8746p.jpg 
右2時の方角に羽田空港の滑走路が見えてきます。朝のラッシュアワーとみえ
2,3分おきに飛行機が飛び立ってゆきます。
SS ★CIMG8749.jpg 銛で天空の飛行機を突き刺す寸前?
偶然ですが、ヨットのアンテナの先端に飛び立ったばかりの飛行機が・・・。
SS ★CIMG8755.jpg
ヨットの帆に似ていますが、これは川崎沖にある巨大な「風の塔」です。
東京湾横断トンネル内の排気塔です。 
SS ★CIMG8756.jpg 大島行の水中翼船がものすごいスピードで通り過ぎました。 
SS ★CIMG8760.jpg このケミカルタンカーは、停泊中です。
遠方からでもすぐわかります。
フォアマストからバウ(船首)に張ったフォアステイ(マストを支える前方の鋼線)上方の
形象物(黒い点)で判るようになっています。
小さいので見にくいですが球状の網籠のようなものです。 
kyu[1].gif
停泊中に掲げる形象物 
SS CIMG8762.jpg
またも水中翼船が通過。
推進力はジェットエンジンです。
船体が水面に浮き上がりますので水の抵抗が少なくスピードが出ます。 
SS CIMG8763p.jpg
大型貨物船入港。
誘導するため水先案内人が乗ったタグボートがお出迎えです。 
SS ★CIMG8766.jpg
連休のせいか貨物船の往来がとても少ないなかでコンテナー船に出会いました。
SS CIMG8774p.jpg
これは横浜沖に停泊中の自動車運搬船です。
SS CIMG8776p.jpg
10:11  第一海堡が近づいてきました。
海堡は首都防衛のために作られた人工島です。
江戸時代末期、次々に来航する外国船の脅威に海防論が高まり、
明治の中ごろに第一海保が竣工。
第二、第三は大正時代に完成した海上要塞です。
千葉県側から第一、第二、第三海堡と三つあったのですが
第三海堡は、関東大震災で崩れ暗礁化しました。
長く放置されていましたが、航行に危険なのでつい先年取り除かれて今は二つです。 
SS CIMG8778p.jpg 東京湾の難所浦賀水道の航行違反を取り締まる海上保安庁の巡視船です。
後方は、房総半島の山並みです。 
うっかり航路を逆走すると最高50万円ほど罰金を課せられます。 
海上には、道路がありませんから
赤塔、緑塔の航路標識だけが頼りです。
しかし、2・3キロ先の標識は見にくいので違反者がでます。
SS CIMG8780.jpg
南から同じクラブのおとなり船、ケッチ(2本マスト)がやってきました。 
保田の帰りだという。
SS CIMG8781p.jpg いつもシングルハンド(独り操船)なのにきょうは4人、女性まで乗っている。
うらやましい。 
SS CIMG8782p.jpg 浦賀の4番ブイ。このブイを超えると一安心。まもなく浦賀水道が終わるからです。 
後方のチムニーは、浦賀の火力発電所。
ここから保田港までは、ラット(操舵輪)をもっていた(操船していた)ので撮影できず端折ります。 
SS ★CIMG8796.jpg
12:45 南房総市保田漁港に着艇。 
保田の町は神明神社のお祭りでした。 
SS ★CIMG8797p.jpg 
SS★CIMG8795p.jpg
ピチピチギャルのお出迎え。
いや、山車の引き回し休憩時間に、
こちらからお願いして撮らせていただいた。
一日目はここで終了です。 
2日目は、7年前に落水事故で死亡した仲間の慰霊で八景島沖の発見場所に向かいます。
※3つの船舶関連法規とは
1、海上衝突予防法
2、海上交通安全法
3、港則法      
このほか、ヨットは風で動きますので帆走技術(流体力学の知識)。
エンジンを搭載しているので機械工学の知識。
船体構造力学や気象・海象の知識。 
GPSを搭載しているので電子工学の知識が必要です。
海の上に出たら、他人を頼れません。
山と同様「自己責任」です。 
すべて自身の知識と判断で問題解決しなければならないのです。 
もちろん小型船舶操縦免許や 
海上無線の資格も必要になります。
ちなみにうちのメンバーの船舶免許は全員1級。
1級特殊海上無線資格者もいるため
外国船等本船との無線交信もできます。 
セーリングは危険と隣り合わせのスポーツです。
安全には十分な気配りが必要になります。 
 [サッカー]

タグ:セーリング
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コメント 4

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

浦賀水道は、船の航行も多く緊張しますね。。
船上から見るは景色は、格別ですね。。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2014-09-17 19:40) 

般若坊

最近敬老の日のお祝いは 老老介護のような感じですね・・・若い人が少なく、老人が自分より年上の老人を お祝いしています・・・ ^^
晴れた海 気持ちがいいですね。あれほど通った海釣りも もう10年以上 ご無沙汰です。
by 般若坊 (2014-09-17 22:51) 

谷津ひろ

 老人を慰問したり、喜ばせたり出来ることは素晴らしいです。
保田へは陸上を車や電車で行きましたが、ヨットでの旅 楽しめました。
 トンネル排気塔 水上翼船 タンカー船 羽田飛行場 飛行機 黒船防衛土塁、 かごめ、魚 鯨は写ってない 色々楽しめました。 お蔭さんで家で東京湾観光ができました。
 やはり海上、ヨットは時間がかかりますね・・ノンビリ それがいいですね。 快晴で良かったですね。
 一日目の夜 二日目も楽しかったでしょう。お疲れさんでした。
   ありがとうございました。 
by 谷津ひろ (2014-09-18 04:11) 

kojiyan

シニアの5人組、まだまだ若いもんにはまけないぞという意気込みが感じられます
by kojiyan (2014-09-18 06:54) 

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